案件上流から入り込んだUI/UXコンサルティングに強みをもつ、リクルートグループの制作会社・ニジボックス。
同社のクリエイティブ室には100名以上のクリエイターが在籍し、その約半数はリクルート各社が運営する大規模プロダクトのUI/UX改善に携わっています。

現在ニジボックスではこの「デザイン連携」の取り組みをさらに強化すべく、複数枠にてデザイナーを募集中。ニジボックスからリクルートグループの文化圏に入り込んで仕事することで身に付く力とは?
デザイン連携の推進者であり、元デザイナー出身のお2人にお話を伺いました。

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齊藤 光一(さいとう こういち)(写真左)
株式会社ニジボックス クリエイティブ室 室長
デザイナー出身の元Flashアニメーター。 2011年Flasherとして株式会社ニジボックスに入社。
ソーシャルゲーム事業を主軸としている時代に、数々のアプリのUIデザイン・アニメーション演出・フロントエンド実装に関わる。
現在はデザイナー・フロントエンジニア・映像クリエイターが100名以上所属するクリエイティブ組織の室長として、経営視点での育成やマネジメントに従事。


磯貝 直紀(いそがい なおき)(写真右)
株式会社リクルート デザインマネジメント統括グループ グループマネジャー 兼 株式会社ニジボックス クリエイティブ室
京都工芸繊維大学大学院を修了後、総合デザインファームにて通信キャリアのデザインマネジメントや自治体の公共デザインなど、領域を横断したデザイン業務に携わる。 2015年にリクルートに入社し、HR、日常消費、学び領域におけるプロダクトデザイン業務、横断デザイン組織立ち上げ等に従事。
2020年よりグループ会社である株式会社ニジボックスを兼務し、リクルート全社のデザイン価値のベースアップ促進を担う。

そもそも、ニジボックス×リクルートのデザイン連携とは?

対談
――デザイン連携の取り組みはどのように始まったのでしょうか?

磯貝さん(※以下敬称略) 本格的にタッグを組んでいこうとなったのは昨年からでしたが、これにはリクルート側の文脈と、ニジボックス側の文脈がありますよね。

齊藤さん(※以下敬称略) そうですね。一番最初から簡単に説明すると、ニジボックスは2010年にリクルートから分社化した会社なのですが、当初はi-mode向け公式サイトの開発など、リクルート外の案件をやっていました。
紆余曲折あり制作会社としての側面が色濃くなってきたのが2016年ぐらいからですね。

その頃は代理店さん経由のWEB制作が中心だったのですが、それが結構大変で。稼働時間もすごく長くなって、リクルートは労働時間管理がしっかりしているので、グループとして求められる水準にも応えられないしどうしていこうかと思っていました。

それで「より上流からプロダクトに関われる会社にしていかないと」という課題感が出てきていたときに、ちょうどリクルートのSUUMOの案件で声がかかったんです。
それが結構上手くいったので「じゃあカーセンサーも!」「リクナビも!」と増えていきました。

磯貝 リクルート側でいいますと、昔からデザイン経営を大事にする会社ではあったのですが、新たなデジタル化の時代に向けて動いていったとき、デザインのガバナンスが上手く効かなくなりつつあると感じていました。

ここ10年で各プロダクトのデザインが煩雑になってしまっていたので、品質を保つためにデザインの統括体制を整えていこうということで、2019年にデザインマネジメント部を立ち上げました。

点的な改善を進めている間にちょうどニジボックスさんも独自の観点でリクルートの案件に入ってきてくださっていたので、部署立ち上げのタイミングで改めて、一緒にやっていきましょうと。

齊藤 そのときには、すでに約50名くらいのニジボックスのデザイナーがリクルートの案件に関わるようになっていたので、「いよいよがっつり協業していった方が効率がいいね」ということになったんです。
まあ元々ずっと一緒にはやっていたのですが(笑)、改めて同じ目標に向けて本格的にタッグを組んでいこうとなったのが今回の経緯ですね。

リクルート文化圏では、提案力が自ずと鍛えられる

リクルート・磯貝氏
――なるほど、ニジボックスのデザイナーはリクルート各社のプロダクト作りにますます欠かせない存在となっていきそうです。実際に現場に立つデザイナーにとって、リクルートの案件に入ることにはどのような魅力ややりがいがあるのでしょうか?

齊藤 例えば、代理店を通したプロモーション案件だと、クライアント側から「メインビジュアルにはこのアイドルを使って下さい」とか、ほとんどのデザインが決まった状態でこちらに制作が投げられるので、提案の余地が全く無いんです。これは多くの制作会社さんがそうだと思います。

一方リクルートは上流のところから一緒に考えていく文化が色濃いので、プロダクトのユーザビリティの改善や、どうしたらメディアがもっと成長するのかということを同じ目線で考えていくことができます。
実際、案件をやったメンバーを見ていて「お!成長している!」と実感することはよくあります。

――というと?

齊藤 デザイナーとしての提案力が身に付いてたんですよね。
デザインを構築していく上での進め方だとか、ユーザビリティを改善するための引き出しだとか。あとは世の中のデザインのトレンドをどう掴んでいくか?といった視点を身に付けられている印象です。

上流から参画する経験を積むことで、リクルート以外の案件でもしっかりと提案が出来るようになっていきます。デザインがどう機能したかということが数字で実感できるため、説得力のある提案ができるようになったのだと思います。

――ニジボックスのデザイナーには、指示通りに作るよりも自ら提案する機会が多くあるのですね。

齊藤 ガッツリありますね。というより、リクルートのプランナーやディレクターから簡単なワイヤーフレームはおりてくるのですが、それをそのまま作っても評価は低い。(笑)どちらかというと「それをやりたいなら、こっちの方が良くないですか?」と逆に提案してガッツリ案件に入り込でいく人じゃないと、リクルートにも認められないですね。

磯貝 リクルートはひとりひとりに「本質を考え抜く」という文化が根付いているので、日常的にめちゃくちゃ「なぜ?」と聞かれるんです。
そのリクルートと仕事をすると、デザイナーさんにも論理的に説明できることが求められる。なので先ほど齊藤さんが仰ったような提案力のあるデザイナーが育ったのだと思います。

リクルートは、本質という名の下に、みんなフラットなんです。本質的な部分さえ押さえておけば役割とか所属とかは関係なくて、どれだけでも自分の仕事の範囲を広めていくことができますね。

制作会社と事業会社の魅力を良いところどりできる環境で

ニジボックス・齊藤氏
――ニジボックスのコーポレートサイトを拝見した時、デザイン会社というよりもコンサルティング会社のような印象を受けたんです。他社のコーポレートサイトの案件でも、経営レベルまで入り込んで会社のコンセプトから一緒に考えていくようなプロダクト作りをされていますよね。

齊藤 そうですね。普通の制作会社だと、なかなか本当の意味でのデザインによる価値提供が難しいという課題があったので、上流工程からちゃんと関われる会社にしようと思いました。
なのでリクルート以外の案件でも「コンサルティングを行い、新規事業を伴走させて頂き、UXから入り込む」ということを意識して、2軸でやってナレッジを共有してきた感じですね。

――美大や芸大出身のデザイナー志望の方よりも、コンサル志望の人たちが入った方がニジボックスには適応できそうな気がしてきたのですが、それはいかがですか?

齊藤 うーん、それはどうなんでしょうか?磯貝さーん。(笑)
いやでもたしかに、実際ニジボックスのデザイナーも美術系の学校出身と総合大学出身とが半々ぐらいで、社会人になってからデザイナー目指しましたって方も全然いますね。
デザイン未経験で入社した方もリーダーをやっていたりしますし、いろんな経歴を許容しながら受け入れて、デザイナーとして育てていますね。

――リクルートにはたくさんのサービスがありますが、様々なメディアで経験を積めることもニジボックスならではの強みなのでしょうか?

齊藤 そうですね、一般的な事業会社だと大体1つのサービスにしか関わることはできませんが、ニジボックスであればリクルート内外のいろんなメディアにUI/UXデザイナーとして関われます。その点では、成長できる機会がたくさんあるといえます。ガッツリとした制作案件もまだまだやっているので。

ただ入社前だとわりと「同じメディアにずっと関わるんですか?」って気にされる方もいるのですが、実は社内では異動したいという方は多くないんですよ。最初は車に興味がなかった女性のデザイナーも、しばらくカーセンサーの制作に関わると「もっとカーセンサーをより良くしていきたい」っていうんです。

みんな自分が担当してるメディアにやりがいや想いがあって、競合が気になっているし、世の中が動く中で中担当メディアがこれからどうなるか?ってことを自分ごととして考えて一喜一憂しながらやっているんですよね。
リクルート・磯貝氏
磯貝 そういった当事者意識はリクルートの人にもありますね。ニジボックスの人も元から当事者意識が強めな人を採用しているんですか?それともリクルートの雰囲気に影響を受けてそうなっている?

齊藤 ニジボックスが立ち上がった当初のメンバーはほぼリクルートの社員だったし、人事制度や社内で受ける人材研修もリクルートに則っているので、そもそもそんなにずれていないというのはありますね。加えて自分の役割の範囲を決めて仕事をしない人ほど活躍しているというのがあるから、自ずと当事者意識が根付いていっているんだと思います。

――自分が携わったサービスがわが子のように可愛くなっていくんですね。

齊藤 そうですね!ニジボックス側でもそう感じるようになるぐらい、リクルートとの壁はありませんし、チーム一丸となってサービスを良くしていこうという一体感がある証拠だと思います。

――今回のコロナ禍でリモートワークが主流になっているかと思いますが、常駐型でなくなったことでの変化はありましたか?

齊藤 リモートワークになったことで、むしろ一体感が増してきました。
リクルート内の各サービスはそれぞれ事業所同士の距離が少しあり交流が難しかったのですが、リモートMTGなどを取り入れると、リクルート内の違うメディアに関わっているメンバー同士が、それぞれの領域を超えて仲良くなったりし始めたんです。

――それは面白い!リモートになったことで、ジャンルを越境しやすくなって強みが増したんですね。

齊藤 越境しやすくなりましたね。

磯貝 Slackとかでも、みんなめっちゃ仲良いですもんね。以前オンライン会議に出たのですが、めっちゃ和気あいあいしていて感動しました。みんな明るいなーって(笑)

齊藤 確かに(笑)素直で良い子が多いですね。

ニジボックスにはデザイナーをUI/UXデザイナーに育ててきた自負がある

ニジボックス・齊藤氏

――ニジボックスの教育体制が気になってきました。デザインは属人性の高い仕事だと思われがちですが、ノウハウを社内に溜めていく上手い仕組みがあるんでしょうか?

齊藤 そもそも「デザインを属人化させないためにどうするか?」を考えていますね。

例えば、リクルートエージェントのアプリリニューアルにニジボックスのデザイナーが関わっているのですが、デザインとしてどうこだわって表現できるか?といった拡張性や余白の部分よりも、このルールさえ決めてしまえば、あとはフロントエンドでも簡単にデザインができるようなシステムを構築していこうと提案したんです。

磯貝 属人的になりがちなのは、本当にクリエイティブな表現とか、広告のグラフィックデザインだと思うのですが、リクルートのサービスって大規模かつ運用中のサービスが多くて、どちらかというと型というか汎用性が求められています。だから属人的なクリエイティブ表現よりは、本質的な問題解決が優先されますね。

齊藤 私たちが協業している部分では、ユーザビリティの改善や、メディアの機能追加&改善が多いかなと思います。

――現在ニジボックスでは複数のデザイナーを募集されているそうですね。お2人はどんな人と一緒に働きたいですか?

磯貝 リクルートのデザイナーには、ソリューション思考は必須ですね。

――というと?

磯貝 私もデザイン会社出身なので分かるのですが、どうしてもデザイナーって制作志向が強くて「自分が作りたい!かっこいいのを作りたい!もっと追い求めたい!」という方が多い業界。

そういう方って手段が目的化しがちというか、「それ作りたいだけなんじゃないですか?」みたいなケースが多くて。(笑)誤ったソリューションを出したり、オーバースペックなデザインを提案してしまったりする。
するとリクルートは本質をついてくるので、「それって本質と関係なくない?」みたいな話になるんですね。何かを作りたいという志向性があるよりは、「問題を解決したい」「自分が役に立って価値を出したい」という人のほうが絶対に合う風土だと思っています。

――なるほど。UI/UXのコンサルティングというと興味があっても実務経験や学習の機会がなかった方には敷居が高く感じられがちですが、本質を見抜く力や、どうすれば課題を解決できるか考えて行動する力があればチャレンジできるのでしょうか。

齊藤 はい。やってみたときに向き不向きはあると思いますが、最初の入り口は皆さんが想像されているよりも広いと思います。ものすごくかっこいい絵が描けなくても、UI/UXが気になっていてアプリを触っていたり、チャレンジしてみたい気持ちを持っているという方も、ニジボックスは育ててきているという感覚はありますね。

――ますます必要性が高まるUI/UXのスキルを身に付け、深化させていけるのですね。本日はありがとうございました。

インタビュー・テキスト:小川 翔太/撮影:SYN.PRODUCT/企画・編集:澤田 萌里(CREATIVE VILLAGE編集部)

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会社プロフィール

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ニジボックス様 カラーロゴ

■ 社名  :株式会社ニジボックス (英名:NIJIBOX Co.,Ltd.)
■ 所在地 :東京都中央区勝どき1-13-1イヌイビル・カチドキ4F
■ 設立  :2010年11月1日
■ 代表者 :代表取締役社長 兼 CEO 入江 翔平
■ 事業内容:デジタルマーケティング事業、オンラインサービス事業
■ URL:https://nijibox.jp/