「じゃらん」「ホットペッパーグルメ」「ホットペッパービューティー」「Airシリーズ」など、日常消費領域における多種多様なサービスを運営するリクルートライフスタイル(以下RLS)。

全国数千万人のカスタマー、数十万以上のクライアントの膨大なビッグデータと最先端技術、最適化されたプロセス、と豊富なアセットが揃う日本屈指の企業です。
データ利活用のトレンドが加速する中、今回は同社の「データを武器に根本的なビジネス課題の解決と、より良いプロダクト創り」にコミットする「データプランナー」にフォーカスし、RLS独自の魅力やデータプランナーとして成長できる環境についてご紹介します。

ポイント

  • 日常消費領域における膨大なビッグデータを保持する自社サービスを運営
  • 「Tableau」「Google Cloud Platform(BigQueryなど)」等最先端技術をいち早く導入
  • 経営陣&3,000人以上の営業がデータ活用の重要性を認識
  • 国内トップクラスのデータガバナンス環境を整備
  • ビジネス課題解決のための必要な工程に自ら踏み出し目的達成まで邁進
  • ビジネス上の仮説立てから検証まで幅広い業務を担う
  • 最短2週間で企画~A/Bテストを実施するスピード感
  • 様々な職域に染み出し、チャレンジを容認し背中を押してくれるカルチャー

企業プロフィール

株式会社リクルートライフスタイル
リクルートホールディングスグループとして2012年10月に設立。
旅行領域(「じゃらん」等)、飲食領域(「ホットペッパーグルメ」等)、美容領域(「ホットペッパービューティー」等)、ヘルスケア領域、通販サービス、その他日常消費領域に関わるカスタマーの行動支援およびクライアントの業務支援・決済サービス(「Airシリーズ」等)のサービスを展開している。

メンバープロフィール


前田 周輝
データプロダクトストラテジスト
ベンチャー企業でのプロダクト開発、その後大手ERP企業でCRMソリューションの提案~開発全般を広く担当。2006年、株式会社リクルートに入社。マーケティングデータのAPI公開プロジェクトやサイトカタリストの全社導入責任者として活躍。2012年からはビッグデータの分析手法の確立や基盤の構築・運用プロジェクトの責任者として、データ関連のプロジェクトを推進。


奥山 晃次
グループマネージャー
2014年リクルートライフスタイル入社。業務支援ソリューションの営業・営業企画を経て、2017年より全社のアクセス解析チームリーダーとしてアクセス解析の活用推進やデータ関連の企画を担当。2019年よりデータ活用推進グループマネージャー。2,000人以上在籍する営業メンバーに対しデータドリブンのオペレーションを促進すべく組織トランスフォーメーションにも注力。


「ピープル」「テクノロジー」「プロセス」が高次元で整備された環境
“6合目から頂上を目指す”とは

RLSのデータプランナーには、その役割がかなり広範囲に及ぶことと、データの企画・活用次第で巨大な自社サービスを自ら主導してスケールさせていくことができるメリットがあります。

RLSにはデータプランナーとして活躍できる魅力的な環境が多くあります。
前田氏はその点について「ピープル」「プロセス」「テクノロジー」という3つの軸で説明してくれました。

ピープル

全国数千人以上の営業メンバーをはじめ、経営層にいたるまで、全社員・役員がデータ分析・活用の価値を深く理解していることでデータを当たり前に活用しデータ起点での企画提案~実施までスムーズに推進できる。またデータプロダクトを評価できるマネージャーや評価制度が整っている。

プロセス

社員・役員の誰もが様々なデータをリアルタイムに活用できるアーキテクチャを構築することで、属人的な仕組みからの脱却とリスク削減(データの民主化とデータガバナンス)

テクノロジー

「Tableau」をはじめとしたBIツールや「BigQuery」などのDWH、そのほか「GitHub」「GCP」「AWS」等、様々な最新テクノロジーの導入~普及によって、効率的かつスピーディに分析→企画→意思決定→プロダクト開発→施策実施→効果検証を回す。

このようにデータ活用はデータマネジメント部門だけの問題ではなく、組織全体としての大きなテーマとしてとらえることが大前提、必要です。
「ピープル」「テクノロジー」「プロセス」のこの3つのバランスを常に最適化していくことによって、組織としてデータ活用価値の最大化を図ることができると前田氏は指摘します。

「この3つの要素のバランスが取れた組織だからこそ、攻めのデータ分析活用や守りのデータ運用が実現できます。
例えば、攻めの観点ではアイデアの着想から実行までのスピードアップとして1つの施策につき企画~ABテスト実行まで2週間で実現でき、守りの観点では今日入社したばかりの社員でもすぐにデータ活用できる仕組みがある、といったことです。」(前田氏)

言い換えれば、「組織・会社」としてすでにここまで先進的なデータ活用に対する確かな土台が築かれているということ。

「例えれば『富士山のふもとからではなく“6合目”から頂上を目指せる』ということであり、それはデータプランナーにとって手間やコスト、スピード等の観点から大きなアドバンテージとなるはずです。正解なんて誰も知らないこのデータ領域の中で、Time to Market を重視するため、失敗を許容し、チャレンジし続ける風土が私たちの組織の強みなのかもしれません。」(前田氏)

ビジネス上の仮説立てから検証まで幅広い業務を担う

RLSのデータソリューション部門が本格的にデータ分析~活用に取り組み始めたのは、2012年。それ以来数々の成功・失敗の経験を経て、着実に強化を図ってきました。
そして2019年の現在、部門全体では様々なバックグラウンドや専門スキルを持つメンバーがデータソリューション部に集結。

今ではRLSの持つデータ分析活用の知見や組織の創り方などグループ横断でのデータリテラシー向上のための旗振り役を担っています。

その中で今回注目するRLSの「データプランナーの役割」について伺ったところ、
奥山氏は「データ分析だけで役割を閉じず、ビジネス課題解決のための必要な工程に自ら踏み出し目的達成まで邁進する」という、RLSならではの特長が示されました。

「データプランナーの仕事を単純に説明すれば“データ×テクノロジーを活用しビジネスの問題解決をする”ことです。

しかし細かく見ていくと

カスタマー&クライアントが抱える様々な問題を設定する(定量・定性分析)

課題解決のためのデータ活用施策を企画立案する

課題に応じてディレクター・営業・マーケティング・開発など関連部門を巻き込んで議論する

施策、プロダクトの設計開発に落とす

モニタリング指標の作成、検証、運用改善を実行する

このプロセスの中で、ソリューションがWeb上での施策(レコメンドエンジンやプッシュ通知)であれば、データサイエンティスト、開発者と肩を並べながら協働し、営業サイドであれば、営業のトークスクリプトの磨き込みや、さらには営業同行するまで入り込み、自分たちでプロダクトの課題感や反響を実感。さらなる改善に向けてアクションする。

ビジネス課題解決のための必要な工程に自ら踏み出し目的達成まで邁進することが、RLSならではの特長です。」(奥山氏)

しかし、そこで重視するのは「すべてができること」ではなく、「明確な目的意識と実行力」だと前田氏は語ります。

「例えばWeb上の施策でプッシュ通知機能の精度を高めるために、もっとこういったデータを収集・分析してツールに落とし込みたいと思ったとき、必ずしもデータ分析技術の深い知見がなくても問題はありません。
自分に足りない部分は、他のメンバーのサポートを仰げば十分対応できます。
データプランナーにとって重要なのは、ただデータを分析活用するのではなく、カスタマーとクライアントの視点に立った明確な問題意識を持ち、課題解決につなげるまで自ら進んで実行していく姿勢だと思います。」(前田氏)

「データ×○○」無限の可能性!
自身の強みを伸ばし、ビジネス拡大に邁進するデータプランナーへ

「業務領域の幅広さ」に加え「前述のアドバンテージを活かせる環境」があることがRLSデータプランナーとしての大きな魅力・醍醐味です。
ここでの活躍の先には、どんなキャリアパスを描けるのでしょうか?

お二人から出たキーワードが「データ×○○」が持つ、無限の可能性。
例えば「データ×マーケティング」「データ×セキュリティ」「データ×テクノロジー」など、自分が得意とするテーマをデータと自由に組み合わせて追求できるチャンスが、RLSにはあります。
その道を極めれば「世界でたった一人の【データ×○○プランナー】」として、リクルートグループ横断、もしくはその外でも大きな成果や価値を生み出すことができるといいます。

最後にお二人から、RLSのデータプランナーに向いている人物像について、メッセージを頂きました。

前田氏 「まず欠かせないのは、データが好きであること。
その上で、アイデアを出し、仮説を立て、実行~検証するところまで全ての工程に関わりたい思いが強い方には、とてもやりがいのある環境とチャンスがあると思います。
データ分析の世界はまだまだ不確実性の高い分野で、わからないことばかり。
だからこそ、何度も何度も大きな壁に挑み続けて、謎を解明していくプロセスを楽しめる強いメンタリティが求められると思いますね。」

奥山氏 「データを分析・活用していくことに対し、常にビジネス課題を解決するための手段としてとらえ、結果を出すまでコミットすることに全力で挑めること。
そうした視点や考え方を持って挑戦できれば、自分自身が営業からキャリアチェンジできたように、スキルに自信がなくても成長し、活躍できる環境があります。自分の専門性に閉じず、様々な職域に染み出していけること、そしてそれを容認し背中を押してくれるカルチャーがある。これこそが次世代のデータプランナーへの重要な要素だと思います。」