映像の世界で働く人の中には、映画監督を目指している方も多いのではないでしょうか。自分のイメージする映像作品を表現するために俳優に演技をしてもらい、スタッフをまとめ上げて一本の作品を作るのは、とてもやりがいのある仕事です。

この記事では、映画監督の仕事内容や年収について解説します。映画監督に向いてる人や必要なスキルも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

映画監督の仕事内容

映画監督の仕事は、映画の初めから終わりまですべてに及びます。ある程度映画の内容が指定されることもありますが、どのような内容の映画を作るかを考え、脚本家とともにストーリーを練り上げます。そして、その脚本に基づいてどの俳優を起用するかや、美術やカメラなど映画制作に関わるスタッフと構想を作り上げます。

長い準備段階を経て撮影がスタートすると、全工程をまとめる必要が出てきます。細かなセッティングや演技、音楽、編集などを管理するので、すべての分野において高いレベルの指導力とセンスが求められるでしょう。

俳優たちに演技指導をしたり、制作スタッフと細かい打ち合わせをしたり、毎日が非常に多忙です。撮影が終わってからも編集作業があり、細部に至るまで映像の美しさやテーマに沿った演技の選択、緻密な構成をしていかなくてはなりません。

作業が終了して公開段階になれば、今度はプロモーション活動が待っています。映画をより多くの人に見てもらうために、テレビでの宣伝活動や各媒体の取材対応、一般向けのイベント、劇場での舞台挨拶のために全国を回ることも珍しくありません。
このように、非常に広い範囲にわたる仕事をすることになるため、特定の分野だけでなく総合的なスキルが必要となるのが映画監督だと言えるでしょう。

映画監督の年収

映画監督の収入はピンキリで、契約によっても変わります。
映像制作会社に所属して収入を得る形態の他に、フリーや自身の制作会社で活動する形もあります。その場合、興行収入のパーセンテージで支払われる契約や、定額の報酬が最初から決まっている契約があります。どのように契約を結ぶかによって異なりますが、日本の場合は”一本あたりいくら”という定額報酬が基本です。

有名監督であれば当然報酬は高くなり、一本あたり1,000万円を超えることもありますが、映画監督の平均的な年収は400万円程度だとされています。

日本の映画監督は、日本映画監督協会という組合に加入していることも多いですが、協会では一本当たり最低350万円という報酬を規定しています。そのため、最低報酬は保証されているというメリットはありますが、よほど有名監督でない限りそれ以上の金額を得るのは難しい職業です。

映画監督になるには

向いてる人

特に学歴は必要ありませんが、やはりなんといっても映画が好きという強い熱意がないと務まりません。映画監督を目指す人は多く、非常に激しい競争をしていますので、他の人を圧倒するような能力と実績が求められます。

映像センスに優れている人、そして映画にのめりこむ情熱を持っているというのは必須条件です。そして、俳優や制作スタッフなど、多くの人をまとめる仕事ですので、人間関係を築いて統率力を示せる人である必要もあります。

選ぶべき進路

学歴は条件ではありませんが、映像に関する専門的な勉強をする人は多いです。その後映像制作会社やテレビ制作会社などに勤めて、現場での実地修業を積んでいきます。

経験を積むと同時に自分でも映像を作って、コンテストに応募するなど自主的な活動をする人が多くいます。やはり、自分の作品を見てもらうことが重要ですので、売り込みは大事な活動のひとつです。

学べる学校

大学の映画学科や映像関連学科があるところ、写真学科があるところなどが映画監督の能力を高めるためには向いています。
また、演技に関する学科のある大学も美術関連大学には多数見られますので、そのような学校を選ぶこともできます。専門学校も映画制作の実務的なノウハウを教えてくれるところがありますので、映画監督になるための実践的な勉強をできるでしょう。

必要なスキル

映像表現に関する知識は必須ですが、何十人何百人というキャスト・スタッフが監督の指示のもと動くため、現場をまとめ上げるスキルも非常に重要です。

また、現場スタッフだけでなく配給会社やマスコミなど多くの人と関わるので、コミュニケーション能力や、ときには周りを引っ張っていけるカリスマ性が必要になることもあります。

必要な資格orおすすめの資格

特に必要な資格はないですし、あると仕事に有利になるというものもありません。やはり、能力とセンス、実績が大きく関係する仕事だと言えるでしょう。

まとめ

映画監督として働くためには、能力を実績で示すことがなによりも重要です。映画学科などに行って映画の勉強をすることもできますが、それが必須というわけではありません。
むしろ、現場での修業を積みながらも、自分でいろいろな映像を撮り、自主制作で映画を作ってアピールすることの方が重要と言えます。人気が出れば年収もぐんと上がって成功の道を歩めるでしょう。

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