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フロントエンドエンジニアとは?その現状と必要な言語・ツール

フロントエンドエンジニアとは?その現状と必要な言語・ツール

2017/02/08 エンジニア

Webやプログラミングに関する知識がある人は、フロントエンドエンジニアという言葉を聞いたことがあると思います。
しかし、仕事の詳細な内容や開発環境について知っている人は多くありません。
フロントエンドエンジニアとは一体、どのような職業なのでしょうか?フロントエンドエンジニアになるにはどうすればよいのでしょうか?

この記事では、フロントエンドエンジニアの意味、その現状、必要な言語やツールなどを紹介していきます。

これを読めば、フロントエンドエンジニアに求められていること、身につけるべき知識・スキルが明らかになります。フロントエンドエンジニアを目指している人にとって、学習の指針としても役立ちます。

フロントエンドエンジニアとは?

ブラウザでWebサイトを見たり操作したりと、ユーザーが直接触れる部分をフロントエンドといいます。
フロントエンドに対してバックエンドという部分があります。バックエンドは、ユーザーからは見えない、裏で動いているシステム部を指します。

Webサイトを作るとき、デザイナーが作成したデザインを元にHTMLやCSS、JavaScriptを使用してブラウザに表示できるようにコーディングをします。このコーディングを担当するのがフロントエンドエンジニアです。
ただ、コーディングだけがフロントエンドエンジニアの仕事ではありません。そのカバーする範囲はもっと広いものです。
技術の発達により、Web上でできることの幅が広がりました。それにともない、求められるスキルや知識も高度化しています。そこで活躍するのが、フロントエンドエンジニアです。

フロントエンドエンジニアについて知るには、コーダーやマークアップエンジニアとの違いを知る必要があります。まずはその違いを説明していきます。

コーダー、マークアップエンジニア、フロントエンドエンジニアの違い

フロントエンドエンジニアという言葉が生まれる以前、HTMLやCSSでサイトを構築する職業はコーダーもしくはマークアップエンジニアと呼ばれていました。
これらの職業に明確な定義はありませんが、それぞれ少しニュアンスが異なります。

コーダー

HTMLとCSSをメインにWebサイトを構築する職業です。現場によっては初歩的なJavaScriptやjQueryのスキルが必要となることもあります。
年々Web制作において求められる技術は高度化しており、コーダーの需要は下がっているのが現状です。

マークアップエンジニア

コーダーの上に位置づけられます。単にHTMLやCSSを組むのではなく、適切な構造化、SEO、リッチなコンテンツの作成など、よりコーディングのスキルが高い職業です。

フロントエンドエンジニア

マークアップエンジニアのさらに上位になります。HTMLやCSSはもちろん、JavaScriptなどの高い技術が要求されます。
APIを利用したWebサービスの構築、CMSでのサイト制作や機能拡張など、業務は多岐に渡ります。
コーダーよりもプログラマーに近い職業で、Webサイトだけでなくアプリケーションの開発を行うこともあります。
大規模なプロジェクトに携わる場合も多く、現場で業務の効率化・高速化を図ります。

フロントエンドエンジニアの現状

Web上でできることが広がり、ブラウザや端末の種類が増えている昨今、フロントエンドに求められる技術は複雑化、肥大化しています。学習コストは決して低くなく、その職に就くのは容易ではありません。
しかし、Web技術の発展と閲覧数の増加にともない、フロントエンドの可能性は無限に広がっているともいえます。有能なフロントエンドエンジニアは常に引く手あまたなのです。

必須の言語

フロントエンドエンジニアが主に使用する言語は、HTML、CSS、JavaScriptです。
HTML、CSS、JavaScript

HTML

Webサイトの土台となるマークアップ言語です。
単にWebサイトを表示させるだけでなく、ソースコードの保守性やSEOの知識が求められます。

CSS

Webサイトを装飾するための言語です。
現在多くのサイトで使用されているCSS3は、複雑なアニメーションまで表現できます。
昨今のWebサイトはレイアウトやアニメーションなどが複雑化し、CSSのソースコードが膨大かつ難解になってしまう場合が増えています。
大規模なサイトでは、CSSをより簡素化して見通しの良いソースコードにする必要があります。

この問題を解決するのが、CSSプリプロセッサです。
現在多く利用されているCSSプリプロセッサがSassです。SassはSCSSというCSSに似た書き方ができ、導入しやすいのが特徴です。CSSにない機能として変数の利用、入れ子、コードの使い回しなどができ、とても便利です。
SassなどのCSSプリプロセッサは、後述する「タスクランナー」というツールを使って、CSSに変換(コンパイル)されます。

JavaScript

フロントエンド開発にはJavaScriptが必須になります。
従来のJavaScriptはHTMLを動的に書きかえたり、アニメーションやスライドショーを作ったりするために利用されてきました。
最近ではJavaScriptの利用範囲が広がっています。ブラウザ上で動くだけでなく、サーバーサイドで動くNode.jsというJavaScript環境もあります。
Webサイト以外でも、アプリケーション開発にJavaScriptが利用されることもあります。

JavaScriptのライブラリとフレームワーク

最近の開発現場では、JavaScriptだけをそのまま使うことは少なくなりました。関数などの機能をまとめたライブラリや、枠組みを提供するフレームワークを利用する場合がほとんどです。
特によく利用されているライブラリとフレームワークをいくつか紹介します。

jQuery

JavaScriptのライブラリで、アニメーションの実装やHTML へのアクセス(DOM操作)が容易な点から、多数のWebサイトで利用されてきました。多くのJavaScript入門者が、まず初めに使用するライブラリですね。
しかし、機能がどんどん追加された結果、JavaScriptのみを使うよりも動作が非常に遅くなっています。そのため、現在では脱jQueryの動きが進んでいます。

トレンドグラフ

参考:https://www.google.co.jp/trends/(グラフはGoogle Trendsのデータより作成)

このグラフは「jQuery」の検索ピーク時を100として、各ワードの相対的な検索ボリュームの推移を表しています。
jQueryの検索ボリュームは年々下がり、後述するReactとAngularの比率が高まっています。

React.js

Facebookが開発しているJavaScriptのライブラリです。HTMLへのアクセス(DOM操作)に特化しており、HTMLのような記述ができます。
VirtualDOMという機構を持ち、変更があった部分の差分だけを更新することができます。
現在、最も注目されているライブラリの一つで、多くのアプリケーション開発現場で利用されています。

AngularJS

Googleが開発しているフレームワークです。アプリケーションを作るのに必要な機能を網羅しています。
HTMLに直接処理を埋め込むことができます。
設計や実装の枠組みが提供されることでコードが短くなり、効率的な開発が行えるようになります。

基本的に使用する言語はHTML、CSS、JavaScriptがメインですが、現場によってはPHPを使うこともあります。

開発環境

フロントエンドエンジニアの仕事は、HTMLやCSS、JavaScriptを書くことだけではありません。開発をできる限り効率化するのも、業務の一つです。
開発を効率化するためのツールは数多くありますが、特によく利用されているものを紹介します。

タスクランナー

タスクランナーとは、CSSやJavaScriptに関するタスクを自動化するツールです。タスク自動化ツールとも呼ばれます。
最も多く使われているのが、GulpGruntです。
複数のCSS・JavaScriptファイルを一つにまとめたり、ファイルを圧縮したり、SassからCSSにコンパイルしたりと、多くのタスクを自動化することができます。
導入と習得の手間はありますが、一度慣れてしまえば業務を大幅に効率化できます。

バージョン管理システムGit

バージョン管理システムとは、ファイルのソースコードの変更履歴を管理する仕組みです。
ファイルのソースコードを変更したが、前の状態に戻したいときに便利です。
最も多くの現場で利用されているのがGitです。
Gitを使うと、複数人のチームでソースコードを編集するプロジェクトでも、変更箇所が衝突したときの対応がしやすくなります。
今ではエンジニアだけでなく、デザイナーやライターなど幅広い職種で利用されています。

フロントエンドとデザイン

フロントエンドは、ユーザーがじかに接する部分なので、デザインとも強く関わります。
デザイナーが作成したデザインを元に、よりリッチなコンテンツにし、ユーザビリティ(使いやすさ)を高めるのがフロントエンドエンジニアの仕事です。

UI・UX

UIは、「User Interface(ユーザー・インターフェース)」の略称で、テキストや画像、ボタンなどのユーザーが目にする外観のことです。
UXは、「User Experience(ユーザー・エクスペリエンス)」の略称で、Webサイトやアプリケーションを通じて得られる体験のことです。
例えば、美しいフォントできれいな画像が配置(UI)されていたとしても、ボタンの位置が悪かったり動作が重かったりして、ユーザーは使いづらいと感じる(UX)ことがあるかもしれません。
UI・UXはデザイナーだけが考えるものではなく、より良いユーザー体験を与えるにはフロントエンドの技術も不可欠になります。

マルチデバイス

WebサイトはPCだけでなく、スマートフォンやタブレットなどでも閲覧されます。今や、スマートフォンでの閲覧が大半を占めています。
どのデバイスから閲覧してもきれいなレイアウトで表示させる技術が、フロントエンドエンジニアには求められます。

フォント

デザイナーに限らず、Web上できれいに文字を表示させるには、フォントの知識が必須となります。
デバイスやOS、ブラウザによってフォントの見え方や使い方が異なるため、その違いを把握しなくてはいけません。

フロントエンドエンジニアに求められること

HTML、CSS、JavaScriptのコーディングスキルは当然として、Webに関する幅広い知識が要求されます。
ブラウザの種類はいくつもあり、定期的にバージョンアップされます。各ブラウザやバージョンごとの違いを知っておかなくてはいけません。
PCやスマートフォン、タブレットなど、Webサイトを閲覧できる多種多様なデバイスの違いも把握する必要があります。
また、次々に登場する便利なツールの情報をいち早く入手し、導入・習得しなくてはなりません。
このように、Webを取り巻く環境の変化はとても速いので、柔軟に対応することが求められます。

フロントエンドエンジニアに向いている人

ここまで見てきたように、フロントエンドは変化のスピードが速く、知識やスキルがすぐに古くなってしまいます。
そのため、普段から新しい情報の収集とインプットに努め、いつでも対応できるようにしておく必要があります。
フロントエンドエンジニアに求められる資質は、情報収集力と変化に柔軟に対応できる能力です。変化を好み、常に知識をアップデートできる人はフロントエンドエンジニアに向いています。

時代の先端を行くことで、常に求められる人材になれるのがフロントエンドエンジニアです。

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