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イベントレポート&インタビュー!GG Studio×夢王国と眠れる100人の王子様×デザイン塾

オンラインエンターテイメントのリーディングカンパニーとして、ユーザーに「驚き」や「喜び」、そして「感動」を提供し続ける『株式会社ジークレスト』。新感覚の女性向けスマホパズルRPG『夢王国と眠れる100人の王子様』が話題となり、ダウンロード数240万を突破。
同社のゲームプロデューサーである三谷さんに、ヒットするゲームに欠かせないことやゲームクリエイターに求められることなど、お話を伺いました。

 

これまでの経歴について

大学卒業後は広告業界に関わる仕事に就きたいと思い、サイバーエージェントに入社しました。営業企画からキャリアをスタートさせたのですが、次第にコンテンツの企画や制作に興味を抱くようになり、グループ会社であるジークレストへ異動しました。

当初は「アットゲームズ」というオンラインゲームのサービス運営に携わり、ゲームタイトルの運用プランナーを経験した後に、ゲームアプリ『夢王国と眠れる100人の王子様』のプロデューサーになりました。
開発段階のゼロベースから携わったタイトルは本作が初めてでしたが、マーケティングにおいてのプロモーションや戦略など、これまで培ってきた経験も役に立ったと思っています。

 

『夢王国と眠れる100人の王子様』について

本作では、「イラスト」「パズル」「ストーリー」「ボイス」の4つの仕様と、それぞれが持つバランス感を大切にしています。まずは女性が喜ぶひとつひとつの要素を追求していきました。

数多くのユーザーにプレイしてもらえるカジュアルゲームと言うと、やっぱりパズルなんじゃないかと思ったんですよね。ゲーム仕様については、最後までブラッシュアップを重ねました。また季節ごとにイベントを開催したり、どんなキャラクターを登場させるか、シナリオチームとグラフィックチームで話し合って決めています。

シナリオや世界観も私の方で監修しているのですが、まずはキャラクターの背景にあるストーリーとグラフィックがちゃんとマッチしていて、さらにはユーザーに受け入れられるか。独りよがりにならないためにも、両者の感覚を細部に至るまで擦り合わせる場を定期的に設けています。

 

ゲームプロデューサーの魅力

自分がやりたいと率直に思えたことがお客様とシンクロして、いい反応をいただけた時が一番嬉しいですね。それも即時性があるので、どういうことをしたらお客様にもっと楽しんでもらえるかを考え、反映することができるんです。

アンケートやネットを介してお客様の声に耳を傾けることで、熱量がしっかり伝わってくるし、その温度感が高ければ高いほどモチベーションにも繋がります。またランキングやダウンロード数といった数字も、どれだけのユーザーに支持されているかということを分かり易く教えてくれます。

『夢王国と眠れる100人の王子様』を、お客様に届けることができたこと。そして、当初から抱いていたコンセプトが最後までぶれなかったこと。一緒に苦労を共にして頑張ってきたメンバーにも本当に感謝しています。

 

ヒットするゲームに欠かせないこと

ゲームを通して、ターゲットとなるお客様が喜んでくれるのかを見極めること。またリリース前の段階で、それぞれの分野に特化している同僚の意見やレビューを真摯に受け止め、制作していく段階でも振り返りをしながら確認する。そして、リリースした後のエンドユーザーを見据えているかどうかが大切です。

ゲームを企画し制作していく上で、ターゲットやコンセプトなど全体設計の元となるところが重要になってきますが、いろんな場面においてそれがちゃんと体現できているのか。迷ったときは原点に戻って、どういう人にどういう気持ちで遊んでもらいたいかを見直すようにしています。

まずは自分自身をはじめ、メンバー全員が自分の携わっているゲームを好きかどうかは大きいですね。苦しい時こそ、好きだと思う気持ちがないと乗り越えられないし、よりよいものを生み出していきたいという気持ちはそこからくると思っています。

 

クリーク・アンド・リバー社では、Webや映像業界をはじめ、CGやゲーム、広告・出版業界などで働くクリエイター向けのセミナーや勉強会を、随時行っております。
 
今回のデザイン塾では、サイバーエージェントグループの女性向けゲーム開発専門組織「GG Studio」の人気コンテンツ、『夢王国と眠れる100人の王子様』のゲームプロデューサー、ディレクター、クリエイターをお迎えして、“クリエイターの為の好きなものをカタチにする企画術”と題して、ゲームの構築から制作・運営にいたるまでを解説いただいた後、パネルディスカッション形式で進行する講座を開催いたしました。

本日ご紹介するゲームアプリ『夢王国と眠れる100人の王子様』は、2015年3月にAndroid、iOSでサービスを開始。
2016年1月現在では、ダウンロード数が240万に達し、ツイッターのフォロワー数は15万人。日本だけでなく、中国・台湾・香港・マカオ・タイへ海外展開しており、リリース以来、順調な立ち上がりと広がりを見せています。

ゲームが誕生した経緯として、社内のゲーム企画プランコンテストで優勝。“新しい女子ゲーム”という切り口で、簡単にやり込めるパズルと育成、そして、ストーリーでのめり込めることで、女性の癒しとなる「イケメンに萌える」ことを目指しました。

開発の注力点として、パズル仕様を女性がどこまで許容できるかの追求やバランス調整、また爽快感を模索した上で、女性が喜ぶ要素をいかに盛り込むかを追求。ターゲット層からのレビューによる「萌え」の最大公約を取りに行く手法が発表された。

グラフィック面では、王子100人という相当数の王子の制作にあたり、デザインを進める上で迷ったら「女性を癒す」や「王子様」という原点へ立ち返ったり、女性を焦がれさせる「王子」のイメージをベースに、キャラクター性を出せるキーワードを設定。

さらには世界観やストーリーでは、「世の中の女性を元気にしたい」というコンセプトの元に、「王子様」という女性の誰もが憧れるモチーフと、希望を見出せるようなメインストーリーにより、夢を取り戻す。最後に「癒し」として、お客様が共感できるか、また語りかけているか。この3つのキーワードが、本作の世界観を作り上げている。

100人キャラクターは社内公募で選定。数が多いからこそ、皆の「好き」を結集しバリエーションを出すことに成功。

リリース迄のブラッシュアップとして、「女性向け」「ゲーム」二つの視点から、ノウハウを持つ関連会社のメンバーのレビューと、ターゲットとなる女性メンバーのレビューから、ゲームとしての目線と、実際にお客様となる女性の目線を忘れず、レビューと改善を繰り返し行った末に誕生した『夢王国と眠れる100人の王子様』。
ユーザーは勿論のこと、制作メンバーの「好き」という熱意に支えられたコンテンツです。

クリーク・アンド・リバー社では、今後も多彩なセミナーや勉強会を定期的に開催しています。
皆様のご参加をお待ちしております!

空知マリ

http://www.maritomo.com/

フリーランスのWebクリエイター兼ライター。
映像製作プロダクションのアシスタントディレクターとしてキャリアをスタートさせた後、1999年よりWeb業界へ転身。
Webサイトの企画・ディレクションやデザイン制作のほか、ライターやカメラマンとしても活動すること15年。

日本各地にある一風変わったトイレを10年に渡り単独取材を敢行し、トイレの張り紙やピクトサイン等249件を掲載した著書『ニッポンのトイレほか』
http://www.amazon.co.jp/dp/4757222521
を2013年秋に発表。
現在は、"トイレハンター" としても各メディアで活動中。

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