Tableau(タブロー)とは、簡単にいうと直感的な操作でさまざまなデータを分析、可視化することができるツールです。

今回の記事は、Tableauとはそもそもどのようなものなのか、具体的に何ができるのか、無料で使うことはできるのかといったことについて、Tableauをまったく知らない方にもわかるように解説します。簡単に大量のデータを分析できるツールを探している方、今後Tableauの導入を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

Tableauとは?

まず、Tableauとはそもそもどのようなツールなのかを押さえておきましょう。

Tableauとは「BIツール」

BIツールとは、企業が持っているあらゆるデータを収集・分析して、経営に関する意思決定に役立てるツールとなり、Tableauはそのうちの一つです。

データは、ただ持っているだけでは役に立ちません。BIツールはこれまで蓄積したデータを有効活用できる便利なツールといえるでしょう。

BIツールには、TableauのほかにもOracle BI(オラクル ビーアイ)、Qlik Sense(クリックセンス)などの製品があります。そのなかでもTableauは、あらゆるデータソースに対応し、難しい知識や技術がなくても直感的に操作ができることで人気を集めているツールです。

認定資格があり、スキル証明に有利

Tableauの開発・提供を行なっている「Tableau Software」は、ツールの提供だけではなくスキルを証明する資格の発行もしています。

直感的な操作が可能なTableauですが、高度なデータ分析となると、それなりの知識や経験が必要です。

データ分析に関する知識を持ち、Tableauを使いこなせることはどの業界や職種でも役立ちます。資格を取得することでスキルの証明になるので、キャリアアップや転職にも有利になるでしょう。

Tableau=データ分析に役立つ!


直感的な操作でさまざまなデータを分析できることが特徴のTableauについて、実際にどのようなことができるのか解説します。

1.膨大なデータを高速で処理してくれる

Tableauは、膨大なデータでも高速で処理を行なうことが可能です。スピーディーにデータを分析できるので業務の効率化にも役に立ちます。

数十億行ものデータの分析も短時間で可能です。同じデータ量を他のツールで行なおうとすれば、10倍~20倍の時間がかかるとされています。Excelと比べられることが多いTableauですが、Excelよりもはるかに多くのデータ量を高速で処理することが可能です。

2.さまざまなアプリケーションと連携ができる

Tableauは、約250種類ものさまざまなアプリケーションと連携が可能です。Microsoft系アプリケーションやGoogle系アプリケーションのほか、以下のようなアプリケーションとも連携できます。

・テキスト ファイル
・Tableau Server または Tableau Online
・Amazon Athena
・Anaplan
・Dropbox
・Firebird 3
・IBM BigInsights
・Impala
・LinkedIn Sales Navigator
・MySQL
・OneDrive

さまざまなデータ形式に対応しているので、変換の手間なくデータを容易に取り込めます。

3.直感的に操作ができる

あらゆるデータ形式の膨大なデータも、Tableauであれば直感的な操作で分析できます。基本的にはドラッグ&ドロップでの操作になるので、プログラミングなどの難しい知識は不要です。

例えば、棒グラフを作成したい場合、数回のドラッグ&ドロップであっという間に完成してします。グラフの表示形式を変えたい場合や並び替えてデータを整理したい場合も、ワンクリックで切り替えることが可能です。簡単な操作であっという間にデータを可視化できることが、Tableauの大きな魅力といえるでしょう。

4.自動更新機能がついている

Tableauには自動更新機能が付いており、時間を設定すれば自動でデータを収集・分析してくれます。同じ分析を定期的に行なうことが決まっている場合は、この機能を利用することにより毎回手動で収集・分析する手間がかからなくなるため、業務の効率化につながるでしょう。

データをすべて更新することも可能ですし、新しくデータが増えた分のみを更新する増分更新も可能です。

5.ダッシュボードの作成ができる

ダッシュボードとは、あらゆるデータや表を一覧表示できる画面のことです。Tableauにはダッシュボード機能が付いており、自分が見やすいように柔軟にカスタマイズできます。ダッシュボードへのアクセスはワークブック下部のタブから行ないますが、ワークシートと同様のため、迷うことはないでしょう。頻繁に確認するデータや表をダッシュボードに設定しておけば、度々別のワークシートに移動することなく、素早くデータを見ることができます。

ダッシュボードとシートのデータは連携しているため、どちらかを変更するともう一方にも反映されることも使いやすいポイントです。

Tableauの料金体系は?無料で使える?


Tableauは有料ツールとなり、いくつかの料金プランが存在します。それぞれ使える機能が異なるので、使用目的に合ったプランを選択しましょう。

ここではTableauの料金プランについて解説します。

Tableauは3つの料金プランがある

Tableauの料金は、1ユーザーあたりの年間払い(サブスクリプション型)となっています。買い切り型ではないので、Tableauを継続して利用する場合には毎年の支払いが必要になります。

料金プランは3つあり、料金は下表のとおりです。

プラン 機能制限 料金(税抜き)
Tableau Creator なし 102,000円
Tableau Explorer 作成機能の一部に制限あり 51,000円
Tableau Viewer 閲覧のみ 18,000円

1ユーザーに必ず1ライセンスが必要なこと、プランによって利用できる機能の範囲が異なることに注意しましょう。

Tableauは個人向けプランもある

Tableauにはビジネスプランだけではなく、個人向けのプランもあります。個人向けプランはTableau Creatorプランのみとなり、料金は1ユーザーあたり年間10万2,000円です。

多彩な表現力と高い自由度が魅力のTableauは、ビジネスはもちろんプライベートのデータ解析にも役立ちます。

例えば、家計簿のデータをビジュアル化してみるのもよいでしょう。スポーツの試合結果や興味のある分野のデータを収集し、解析してみることで新たな世界が広がるかもしれません。

Tableauは無料で14日間利用が可能!

Tableauは大変便利なツールではありますが、実際の使い心地が自分に合っているのか、どのプランを使えば良いのかは実際に体験してみないとわかりません。

自分に合ったツールか、わからない状態で料金を支払うことに抵抗がある方も多いでしょう。

その点に関して、Tableauには14日間の無料トライアル期間が設けられています。Tableauの導入を検討している方は、無料トライアルを試してから利用するか決めるのがおすすめです。

まとめ

Tableauで実際にできることや、料金プランについて解説しました。BIツールは課題解決や経営方針の決定をスピーディーに行なえる大変便利なツールです。Tableauには無料で使用できる試用期間もあるので、使い心地や機能を実際に体感してみるとよいでしょう。

クリエイティブ業界でもTableauの知識は役立ちます。転職を目指している方は、スキルを磨きながら専門の支援サイトを利用することで、より効率的な転職活動ができるでしょう。クリエイティブ業界に特化した転職支援サイト「CREATIVE VILLAGE」では、業界専任のエージェントによるきめ細かなサポートが受けられます。この機会に、CREATIVE VILLAGEへの登録を進めてみてはいかがでしょうか。