UIデザインツールは、Webサイト・アプリのUI(ユーザーインターフェイス)作成に特化したツールです。リアルタイムで情報を共有できたり、フィードバックを送信できたりと、社内外のクリエイター間で連携して制作を行う際にも便利です。

CREATIVE VILLAGEでは、読者・会員の皆さまにご協力いただきUIデザインツールに関するアンケートを実施!アンケートの調査結果をもとに、代表的なツールやそれぞれの特徴・評価を紹介していきます。

調査方法

期間:2022年11月17日(木)~2023年1月31日(火)
対象:Web・広告業界で就業しているクリエイター123名/男女/全国
方法:インターネット調査

記事のポイント

  • 利用率・満足度ともに「Figma」が高い結果に
  • AdobeXDとFigma、メインで利用するユーザーからの評価と特徴
  • 今後さらに利用率の高まりが期待されるUIデザインツール

アンケート結果

使用ツール



最も多くの人が「使用したことがある」と回答したのは「Adobe XD」です。
一方、現在メイン使用されている割合が最も高いのは「Figma」という結果になりました。

メインで使用しているツールの「その他」に含まれる回答としては、「Photoshop」「Illustrator」といったお馴染みのデザイン・編集ツールの他、「Bubble」「Canva」「Gimp」など名前も挙がりました。

使用期間


現在メインで使用しているツールの使用期間としては、全体の70%以上が「3年以内」と回答しています。

ツール別にみていくと、Adobe XDは3年以上・5年以上使用しているユーザーも一定数いる一方、Figmaは直近1年以内に使い始めた人の割合が高いことがわかります。
2022年Adobe社に買収されたことで話題になったFigma。ニュースが追い風となり、ますますツールへの注目・関心が高まっていると感じられるアンケート結果となりました。

使用目的


ツールの使用場面として、多くのユーザーが挙げたのは「Web/UIデザイン作成」「ワイヤーフレーム作成」など画面構成にかかわる作業でした。
次いで「プロトタイピング」「サイトマップ・画面遷移」など、サイト全体の流れや動きの設計・確認の用途が続きます。

こうしたUIデザインに関わる主な使用目的のほか、UIデザインツールで「プレゼンテーション資料の作成」も行うと回答したユーザーが約20%いらっしゃいました。

AdobeXDとFigma

ここからは使用経験・メイン使用ともに支持率の高かった「AdobeXD」と「Figma」について、それぞれの満足度、特徴や評価を紹介していきます。

AdobeXDとFigmaの満足度に関するグラフ
Figmaをメインで使用しているユーザーのうち、約28%は「とても満足」と回答しています。さらに「不満」と回答したユーザーがおらず、満足度の高さが伺えます。

一方のAdobeXDは、「満足」と回答したユーザー割合はFigmaと大きく差がない一方で、約12%のユーザーは「少し不満」「不満」とネガティブな印象をもっているようです。また「普通」と中間的な見方をする方も多く、相対的に「とても満足」しているユーザーの割合は低い結果となりました。

Figma

Figmaの使用感に関するグラフ

「チームがよりよい製品を早く提供する」という理念に基づいて開発されたFigmaは、「共同作業のしやすさ」「動作の軽さ」の点で特に満足度が高い結果となりました。
一方「他ツールとの連携・移行のしやすさ」をやや課題に感じている方もいるようです。

AdobeXD

AdobeXDの使用感に関するグラフ

AdobeXDが支持されている点で最も多数を占めたのは「操作のシンプルさ」です。同じくAdobe社から提供されているIllustratorやPhotoshopと操作感が似ていることから、もともとAdobeユーザーだった方からすると学習コスト低く導入しやすいようです。
また他のAdobe製品と連携することでバリエーション豊かな表現ができる点もXDの特徴の一つですが、実際は今ひとつ活用が進んでいないようです。

それぞれのツールで、改善してほしいポイントは?

AdobeXDとFigmaの不満・要望に関するグラフ

ツールの不満・改善点に関する質問で、Figmaは「特になし」の回答がもっとも多く、次点で「他ツールとの互換性」が挙げられました。
AdobeXDは無料プランがないためか「料金プラン」に関する改善を望む意見が目立ちました。また「機能の使いづらさ」でFigmaと差をつける結果となっています。

その他に挙がった要望・改善点をいくつかピックアップしてご紹介します。

【AdobeXD】
・「PSDも貼れるようにしてほしい」
・「社内でプラグインが使えないので機能をデフォルトにしてほしい」
・「CCライブラリ連携のスピード」
・「制作のベースエリアをもっと広げてほしい」
・「カラーマネジメントを取り入れてほしい」
【Figma】
・「ガイドロック、Adobeソフトとのショートカット統一」
・「PSDファイルの配置」
・「容量」

これから使ってみたいツール

これから使ってみたいツールに関するグラフ

Figmaの人気が高くSketch が次点で続きます。
現在使用されている割合が低いもInvisionStudio、Framer なども約10%のユーザーがこれから利用してみたいと回答しています。

ツール未使用の方がこれから使ってみたいと感じている割合に関するグラフ

次にそれぞれのツールを使ったことがない方に「これからそのツールを使ってみたいと思うか」を聞いてみました。Figma・AdobeXD・Sketchに関しては比較的多くの方が「使ってみたい」と感じていることが分かります。

メイン使用ツール別で集計した、これから使ってみたいツールに関するグラフ

最後に先ほどと同じくAdobeXD/Figmaをメイン使用しているユーザーの回答をそれぞれ見てみると、約60%弱のAdobeXDユーザーが「Figmaを使ってみたい」と感じていることが分かりました。
企業・現場の指定で「使いたいけど、乗り換えられない」という事情もあるようです。

一方のFigmaユーザーは、満足度の高さからか約30%のユーザーが「特になし」と回答する一方、Sketchなど古参ツールの利用や、InvisionStudio、Framer といった新たなツールの開拓に意欲を示すユーザーも多いようです。

まとめ

今回のアンケートによると「これからFigmaを利用したい」と思っている方は増加傾向にあるようです。
2023年2月時点でAdobe Creative CloudのページからXDがなくなっていることから、新規でUIデザインツールを使い始める方はFigmaを選ぶケースがますます増えていくかもしれません。

UIデザインツールは複数の企業から開発されており、作業環境やアウトプットの形式、プロジェクトで関わる人の利用ツールなどを考慮して選ぶ必要があります。無料プランや試用期間があるものもあるので、気になったツールは触ってみることをおすすめします。初心者から上級者まで扱えるものも増えているので、いろいろなツールを試しながら、あなたに合ったツールを見つけてみてください。