クリエイティブな仕事と聞いて、皆さんはどのようなイメージを浮かべるでしょうか。
現在、クリエイティブ業はあらゆるシーンに登場し、業界自体の注目を集めています。

そこで今回は、クリエイティブな仕事を深掘りしていき、その内容を紐解いていきます。
また、記事後半では、向いている人の特徴や未経験から目指す方法まで、詳しく解説していますので、ぜひ最後までご覧になってください。

クリエイティブの定義

そもそもクリエイティブは、一体どういった定義のもと使われている言葉なのでしょうか。
クリエイティブとは、英語の形容詞であり、英単語で表記すると「creative」となります。

意味としては「創造的な」「創造力のある」「独創的な」であり、日本でもよく「この人はクリエイティブだ」といったように使われています。
また、独特な発想や表現ができること、独創性を備えていることを表しています。

つまり、創造力・発想力が豊かであり、なにかを考えたり創ったりするときに発揮される独特な個性であるとも言えます。

クリエイティブな仕事とは

資料を広げて仕事をする人(と猫)
クリエイティブな要素と仕事を掛け合わせると、独自の新しい企画を考案し、それらを制作したり発信したりするといった内容に当てはまるでしょう。

とはいえ、クリエイティブな仕事といっても、職種はさまざまであり、分野も大きく異なります。
一般的にクリエイティブな仕事でイメージされるのは、芸術家やアーティストといったところでしょう。

しかし現在では、クリエイティブな仕事は多種多様に広がりを見せており、各分野のプロフェッショナルとして活躍する人材が増えてきています。

そこで本章では、クリエイティブな仕事を大きく4つに分類して、それぞれを詳しく紹介していきます。
今回分類した項目は下記の4つです。

  • プログラミング・エンジニアリング系
  • デザイン・映像系
  • 文章系
  • ディレクター・プロデューサー系

それぞれ見ていきましょう。

クリエイティブな仕事【プログラミング・エンジニアリング系】

プログラミングの風景
プログラミング・エンジニアリング系のクリエイティブな仕事は、おもにプログラム用の言語をもちいてシステムを作っていく業務が多くなります。

Web上のプラットフォームやアプリ開発が盛んな業界においては、かなり重宝される専門的かつクリエイティブな仕事と言えるでしょう。

本章で紹介する「プログラミング・エンジニアリング系」のおもな仕事は下記の4つです。

  • ゲームエンジニア
  • Webコーダー
  • フロントエンドエンジニア
  • バックエンドエンジニア

それでは早速見ていきましょう。

ゲームエンジニア

基本的にはゲーム業界の企業に属し、制作しているゲーム内キャラクターの動きやストーリーの進展などをプログラミング言語によって具現化するのがおもな仕事内容です。

ゲームは複雑な動作が多い上に、コントローラーデバイスとの互換性も非常に重要なため、比較的高水準なスキルが求められます。

ゲーム業界に携わり、大ヒット商品を生みだしたいというクリエイティブな気持ちがある方にはおすすめの仕事と言えるでしょう。

出典:ゲームクリエーター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

Webコーダー

デザイナーが考案・制作したWebサイトイメージを、HTML・CSSのプログラミングをもちいてコーディングし、見やすい形に整備することがおもな仕事です。
また、Webサイト上で動きのない静的な部分を任されます。

比較的、未経験からでも始めやすく学びやすいというメリットがあり、プログラミング・エンジニア系を仕事にしたい方の入門業種と言えるでしょう。

出典:プログラマー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

フロントエンドエンジニア

アプリやサイトにおいて、ユーザーの目に触れる部分、つまり視覚的に認識できるところを開発するのがフロントエンドエンジニアの仕事です。

前述したWebコーダーと混同されることが多い業種ですが、フロントエンドエンジニアは「JavaScript」と呼ばれるプログラミング言語をもちいて、動きのある動的な部分を任されるポジションとなります。

出典:システムエンジニア(Webサイト開発) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアとは、アプリやサイトにおいてユーザーの目に触れない部分を開発する仕事です。

フロントエンドエンジニアと違い「中身」の構築をおもに任されているため、サーバーやデータベースといった通信面の開発に注力していきます。

このように、バックエンド技術があることで、ユーザーの情報を守りながら快適な利便性が保たれているのです。

出典:システムエンジニア(Webサイト開発) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

クリエイティブな仕事【デザイン・映像系】

映像編集しているところ
デザイン・映像系のクリエイティブな仕事は、おもに写真やイラスト、動画に関係する仕事であり、普段の生活にも馴染み深いものも多く、一般的に認知度の高いクリエイティブな業種と言えるでしょう。

本章で紹介する「デザイン・映像系」のおもな仕事は下記の5つです。

それでは詳しく見ていきましょう。

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーのおもな仕事内容は、雑誌・カタログの表紙デザインや、商品のパッケージデザインを施すことがあげられます。

見た目の印象やインパクトの強さにより、その製品やサービスの売れ行きが変わってくるので、企業から見ても重要なマーケティング人材と言えるでしょう。

また、基本的に紙媒体のデザインをおこなっていくため、チラシやポスターに関係する仕事が多くあります。

出典:グラフィックデザイナー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

Webデザイナー

Webサイトや企業のコーポレートサイトなどの「Web媒体」のデザインをする仕事です。
現代のデザイントレンドを把握し、ユーザーの目にとまるデザインを生みだす必要があるため、柔軟なセンスが問われます。

また、相手先の要望をしっかり汲み取った上でデザインを施す能力も重要視されるため、独自の感性とうまく調和させる努力も欠かせません。

出典:Webデザイナー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

イラストレーター

イラストレーターの仕事は「絵を描く」がメインです。
基本的にはPCやタブレットなどでイラスト制作ソフトをもちいて作業をおこないます。

掲載する媒体はさまざまで、雑誌や書籍などの紙媒体からWeb上でよく見られるアイコンまで多岐に渡ります。

出典:イラストレーター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

フォトグラファー

フォトグラファーはいわゆる「写真家」と呼ばれる仕事です。
おもな内容としては、商業用で使用される広告写真を撮影することがあげられます。

一方で、芸術面に特化したフォトグラファーもおり、アーティスト感の強い内容で活動しています。

上記の双方を合わせた、写真撮影する人のことを「フォトグラファー」として定義しています。

出典:商業カメラマン – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

動画クリエイター

動画クリエイターはおもに、動画撮影や編集をおこない、映像作品を制作する仕事です。
映像クリエイターとも呼ばれ、現在ではYouTubeやTikTokなどの動画配信プラットフォーム市場が活発なこともあり、人気業種の一つです。

また、撮影や編集に加え、企画やブランディングを考案するケースも多く、編集スキルのみならず、発想力も問われる面もあります。

出典:
動画制作 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
映像編集者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

クリエイティブな仕事【文章系】

文章を書いている人
文章系のクリエイティブな仕事は、思考を言葉や文にして表現したり、ユーザーに正しい情報を届けて読みやすいコンテンツを制作したりすることです。
本章で紹介する「文章系」のおもな仕事は下記の4つです。

それでは早速見ていきましょう。

編集者

書籍や雑誌、Webコンテンツに掲載されている記事などの編集をおこなう仕事です。
あがってきた原稿を読みながら、正しく記載されているかや読みやすい文章や装飾なのかなど、集中力が必要な場面が多い仕事内容でもあります。

また、実際に文章を書く人とのコミュニケーションも大切になり、良い協力関係を築きながらプロジェクトを成功へ導くスキルも必要不可欠であると言えるでしょう。

出典:
雑誌編集者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
図書編集者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

Webライター

おもに、Webメディアに掲載されているコラム記事を執筆する仕事です。
多ジャンルの知識を有している必要があり、より信憑性の高い記事にするため、調査をおこない正しい情報をユーザーに伝える役割があります。

また、場合によっては取材や監修先を探すなどで、さまざまな分野のプロと関わることもあり、人とのコミュニケーションも重要とされています。

コピーライター

広告やWebサイトなどで、印象に残るインパクトの強い言葉を見かけたことがあるでしょう。
そのような、いわゆる「キャッチコピー」を考案するのがコピーライターのおもな仕事です。

広告主の企業や制作会社などのイメージを短い言葉で表現する必要があり、言葉においての知識と経験、マーケティングセンスが問われる業種と言えるでしょう。

出典:コピーライター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

小説家

聞き馴染みのある小説家ですが、こちらも文章を執筆する点はWebライターと同じです。
しかし、小説家は自らストーリーをイチから考え出し、そのイメージを自分の言葉としてアウトプットする、まさに独創的なクリエイティブワーカーと言えるでしょう。

基本的には、出版社と提携し、仕事を進めていく流れが多く、小説家として実績を残し注目が集まれば、脚本なども手掛ける場合もあります。

クリエイティブな仕事【ディレクター・プロデューサー系】

レコーディング風景
ディレクター・プロデューサー系のクリエイティブな仕事は、おもに企画や進行管理、制作物の管理などがあげられます。

直接的な実務は少ないものの、さまざまな分野の知識が必要であり、各プロフェッショナル人材を繋ぐ役割を果たしていきます。

本章で紹介する「ディレクター・プロデューサー系」のおもな仕事は下記の3つです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Webプロデューサー

Web業界における、制作や運用の総責任者にあたるのが「Webプロデューサー」です。
プロジェクトの全体像を見極めて、企画から運営の全ての指揮を取り、各所に指示を出していきます。

また、対外的な交流も非常に大切な業務の一つですので、さまざまな場所へ足を運ぶことも多いでしょう。

Webディレクター

プロデューサーの指示のもと、各分野と連携をとりながら制作やプロジェクトの進行管理などをおこなっていくのが「Webディレクター」です。
プロデューサーとは違い、業務を執行する技術者とより近い関係になるため、正確な意思伝達が求められます。

また、クライアントやプロデューサーの意図を汲み取り、プロジェクト自体の齟齬が起きないよう、日々のコミュニケーションが重要になってくると言えるでしょう。

出典:Webディレクター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

プランナー

プランナーはおもに、企画部門を担当する立ち位置と言えます。
広告プランナー」や「Webプランナー」といった業界ごとのプランナー種類があり、それぞれに特化した人材起用が多いようです。

市場分析をもとにした提案や制作時点での改善アドバイスなどもおもな業務としてあげられるため、多方面からの角度で物事を見極めるスキルが必要と言えるでしょう。

クリエイティブな仕事に向いている人の特徴3つ

オブジェで表現された閃き
近年、注目の集まるクリエイティブな仕事。
メディアでの露出も増えている中、クリエイティブな仕事に憧れをもつ方も多いのではないでしょうか。

それと同時に、自分に向いているのかや向いている人はどんな特徴があるのかなど、気になる点が浮かんでくることでしょう。

そこで本章では、クリエイティブな仕事に向いている人のおもな特徴を3つ、紹介していきます。
3つの特徴は下記の通りです。ぜひ参考にしてください。

  • 創り出すことが好き
  • 情報収集が得意
  • コミュニケーションが得意

特徴1.創り出すことが好き

クリエイティブとは、独創性や創造力を意味するので、そもそも「なにかを創り出す」ことが好きで興味がないと仕事として取り組んでいけないという現実があります。

生まれ持っている独自の感性や個性も大事ですが、なにかを創造する意欲に繋がる「好き」の感情がある方は、クリエイティブな仕事に向いていると言えるでしょう。

特徴2.情報収集が得意

クリエイティブな仕事は、常にトレンドを取り込むアンテナを張っておく必要があります。
自身の感覚に加えて、今の時代にあった表現方法やデザイン、マーケティングなどを積極的に取り入れることにより、新たな価値を見出すことが可能となります。

そのためには、情報収集が得意であり、視野を広くもつ感性が重要となります。
とはいえ、苦手な方でも普段から気になったことは調べたり、実際に体験したりする習慣をつけておけば、情報収集スキルは自然と身についていくことでしょう。

苦手を得意に変えることは可能ですので、これも一つの「スキル」と捉え、努力していくことをおすすめします。

特徴3.コミュニケーションが得意

クリエイティブな仕事と聞いて「一人で集中し他人と関わらない」といったイメージをもたれている方も中にはいます。

結論、クリエイティブな仕事もたくさんの人と関わり、一つのプロジェクトを成功へ導くためにチームとして日々動いていきますので、コミュニケーションは必要不可欠と言えます。

ですので、他者とのコミュニケーションを得意とし、多方面との関わりを苦にしない方はクリエイティブな仕事に向いていると言えます。

また、そのような人材は企業やクライアントからも評価が高く、印象が良くなる傾向にありますので大変重宝されるでしょう。

クリエイティブな仕事は未経験でも可能?目指す方法は?

初心者歓迎
結論から言いますと、未経験でもクリエイティブな仕事に就くことは可能です。
しかしながら、WebプロデューサーやWebディレクターといった上流工程に携わる職種については、ある程度の実績と経験が必要となってきますので、未経験では難しいと言えるでしょう。

とはいえ、未経験からでも方法論さえ把握していれば、目指すことのできるジャンルもあります。
そこで本章では、未経験からクリエイティブな仕事を目指す方法を紹介します。
その目指す方法とは下記のおもな3つになります。

  • スクールに通う
  • 独学する
  • 未経験者歓迎の求人に応募する

ぜひ参考にしていただき、自分にあった方法でクリエイティブな道へ一歩踏み出しましょう。

方法1.スクールに通う

人によって仕事にしたいクリエイティブな業種はさまざまです。
例えば「動画クリエイター」になりたいという方は、動画編集スクールで受講した後にクリエイターとして活動することが可能です。

それ以外にも「Webデザイナー」になりたいという方は、Webデザインを学べるスクールがあり、基礎から応用まで幅広くスキルを身につけられます。

また、スクールにより特徴や受講料が異なるため、以下の記事を参考に比較検討することをおすすめします。

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方法2.独学する

独学でスキルを習得していく方法です。
今では書籍やネット情報など、さまざまなコンテンツから学習が可能ですので、知識ゼロからでも調査しながら学んでいくことに慣れている方は独学でクリエイティブな仕事を目指せるでしょう。

ただし、専門性の高いジャンルも多くありますので、思っていたより時間がかかってしまった、なんてことも可能性としては十分考えられます。
まずは独学から始めても問題ありませんが、学習を進めながら様子を見ていく必要があります。

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方法3.未経験者歓迎の求人に応募する

企業の求人情報に応募する比較的メジャーな方法です。
応募先によっては「未経験からOK」や「未経験者歓迎」といった見出しもあり、その企業に属しながらスキルを身につけていく流れになります。

基本的にはアシスタントでの下積み期間を経て、一人前のクリエイターとして活動していくため、少し時間はかかりますが、実際の現場を体感できるのはなによりも素晴らしい経験となるでしょう。

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クリエイティブな仕事で感性を活かそう!

今回は「クリエイティブな仕事」にフォーカスして、仕事の種類と内容から目指す方法まで詳しく解説していきました。

クリエイティブ業界は、自身の個性や独創的なアイデアを思う存分発揮できる仕事であり、さまざまな人とコミュニケーションを取りながらチームとしてプロジェクトを成功に導くやりがいのある職業と言えます。

また、自身の思いや世の中に伝えたいことを制作や作品を通して表現でき、形にすることでそれが世に発信されるという魅力も兼ね備えている仕事でもあります。

ぜひ、本記事の内容を参考にしていただき、クリエイティブな仕事で自身の感性を活かしたワークライフを過ごしてみてはいかがでしょうか。