動画編集初心者でもスマホやタブレットで気軽に作業できる「Premiere Rush」のモバイル版。前回の「編集編」に引き続き、今回はスマホを使用したカメラ撮影、オートリフレーム機能、デスクトップ版とProとの連携について説明します。
モバイル版ならではの要素を楽しみつつ、さらに用途が広がる方法とポイントを一緒にチェックしていきましょう。
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この記事で得られる学び
- Premiere Rushを使用したカメラ撮影
- SNS投稿時に便利なオートリフレーム機能の活用方法
- デスクトップ版やProとの連携方法
1.講座概要
動画編集の需要が高まっている昨今、パソコンだけでなく、スマホでも簡単に動画編集ができるツールがたくさん登場しています。どのツールを使えばいいのか分からない、中・上級者向けの仕様ばかりで使いこなせないと途中で諦めてしまうことも……。
本講座では、スマホやタブレットで簡単に動画編集ができるモバイル版「Premiere Rush」の特徴や使用した一連の編集作業を説明します。
※有料版のみ可能な作業もあるのでご注意ください。
2.登壇者紹介
埼玉県出身。筑波大学卒。テレビ番組のディレクターを経て、フリーランスの映像作家に転身。ショートアニメーションムービーで国内外の映画祭で受賞。2019年に株式会社アトリエ036を設立。現在はテレビ放送や企業・自治体向けの映像やCG、イラスト、アニメーションなど幅広く作っている。また大学や専門学校、セミナーなどで映像制作の指導もしている。

<株式会社アトリエ036 企業サイト>https://www.atelier036.jp/
<金子氏への講師・登壇依頼はこちら>金子修氏:研修サービスお問い合わせフォーム
3.カメラ撮影
ホーム画面に戻り、「新規プロジェクトの作成」から「ビデオまたは写真を撮影」をタップすると、Premiere Rushの撮影機能が起動します。
撮影時の注意点は、iPhoneの場合はロックを解除状態にすること。ロックがかかっていると横画面で撮影しても横として認識せず、編集が難しくなるので注意しましょう。

アイコンの紹介
撮影機能を起動すると録画ボタン、その左側に自動モードとプロモードが選択できるアイコンが画面に表示されます。プロモードはいわゆるマニュアル撮影でフォーカスや露出などを自分で設定でき、自動モードはそれらの設定を自動的に行ってくれる機能です。
そして、上部には三分割できる「#」のマークや、フラッシュとライトなどが並びます。機種によりますが、カメラのマークは広角や超広角などの設定が可能です。

自動モードで撮影
それでは実際に撮影をしてみましょう。
Premiere Rushは自動的に保存してくれるので、撮影を連続して行うことができます。撮影回数が増えるほど、右のチェックマークに数字として表示されるので素材数が把握しやすいです。

チェックマークをタップするとホーム画面に撮影した動画が追加され、連続でクリップボードに並びます。自動モードは設定が分からない方や簡単なシーンを撮影する際に便利です。

プロモードで撮影
次はプロモード(マニュアル)で撮影してみましょう。
プロモードにすると、□のマークと○のマークが画面中央に出てきます。□マークを、フォーカスを当てたい被写体に合わせてロックすれば、その距離からフォーカスが固定される仕組みです。
一方、○のマークは合わせた場所の色で全体の色味を調整してくれます。

また、プロモードにすると、ISO(明るさ調整)・シャッタースピード(速度が早くなればなるほど暗くなる)が設定できます。明るくするためにISOを上げる方がいますが、上げすぎると画質が悪くなるので注意してください。
シャッタースピードに関しては突き詰めると難しくなるので、だいたい1/50に設定しておけば問題ありません。
少しオレンジ味がかかったような感じになったときには、ホワイトバランスで調整しましょう。機種によって色がブレてしまう可能性があるため、ホワイトバランスは自分で調節するのがおすすめです。そのほか、露光補正やフォーカス、ズーム機能、解像度の設定もあります。
オート機能だけだとこまかな調整がきかず希望通りの画面にならない……というケースにプロモードは便利です。

ロック機能を使用するのが1番楽
プロモードは設定がたくさんあるので、どんな設定にすれば良いのか悩む方は多いでしょう。個人的におすすめしたいのは、最初に説明した□マークと○マークのロック機能を使用することです。
たとえば、ホワイトバランスの場合、○マークで固定しておけば途中で色が変わることはありませんし、□マークで固定しておけばフォーカスがブレる心配もありません。
設定が難しいと感じる方は、□マークと○マークを固定してみましょう。
4.オートリフレーム機能の活用
オートリフレーム機能とは、動画のアスペクト比を自動で調整してくれる機能のことです。
たとえば、SNSに投稿するために、横長の動画を縦長にしたい場面があると思います。動画のアスペスト比を変更する作業は結構大変ですが、Premiere Rushは簡単です。
ツールバーの左から4番目にあるアイコンをタップすると、レイアウトサイズを決めることができます。

自動的にトリミングされますが、フォーカスを当てた被写体を真ん中に移動させたいときは、「エフェクト」から「モーション」の「オートリフレーム」を選択してください。すると、常に被写体を真ん中にしてくれます。

5.デスクトップ版とProとの連携
デスクトップ版やPremiere Proと連携することで、さらに用途が広がります。連携方法は非常に簡単ですので、ぜひチェックしてください。
デスクトップ版との連携
有料版になると、デスクトップ版と連携して、スマホで撮影・編集した素材をパソコンで見たり編集したりできます。
また、パソコンに入っている動画や音楽をモバイル版で共有したい場合は、デスクトップ版でPremiere Rushに読み込むだけでOKです。
モバイル版とデスクトップ版を連携させることで、格段に用途が広がります。
Premiere Proとの連携
Premiere Rushは、Premire Proとの連携も可能です。Premire Proを開くと、ホーム画面の左下、赤枠の部分に「Premiere Rush プロジェクトを開く」があります。

ここをクリックすると、Premiere Rushで作成したプロジェクトが出てきます。Premiere Rushで作業した後にProを開くと、Proならではの複雑な仕様が際立つように感じるはずです。
初めて動画編集に触れる方はPremiere Rushから始めてみて、慣れてきたらProに触れると良いかもしれませんね。

6.質疑応答
Q.Premiere Rushの保存容量はどれくらいか?
A.皆さんが契約しているプランによると思うので、AdobeのCreative Cloudのクラウドストレージを確認してみてください。無料版だと使用できる容量が少ないので注意が必要です。
Q.うまく撮影するコツは?
A.被写体を対象に、実際にいろいろな機能を使ってみてください。いろいろと試すことが撮影機能をうまく使うコツになります。また、三脚やホルダーなどを使用して、スマホを固定して撮影するのもおすすめです。
Q.Premiere Rushはどのくらいの長さの動画が作れるのか?
A.おそらく、皆さんが使用する程度の動画なら長時間でも作成できると思います。ただし、書き出しに時間がかかるので、そこだけ注意したほうが良いかもしれません。
7.まとめ
ツールの特徴&メリット・デメリット編、編集編、撮影編と3つに分けて「Premiere Rush」モバイル版の機能を説明してきました。
Premiere Rushはシンプルな仕様で初心者でも使いやすいのが特徴です。スマホで撮影した写真を手軽に使用できるので、子供やペットの写真を動画として記録したり、ナレーションを入れて簡単な動画を出したりするなど、手軽に編集できる魅力があります。
また、実際に作業すると分かるように、サクサクと指で作業できるほど重たくありません。
スマホやタブレットで簡単に動画編集をしたい方は、ぜひ「Premiere Rush」のモバイル版を触ってみてください。動画編集の楽しさにきっと夢中になるはずです。



