広告業界の中小企業において、ホームページ(HP)の改善が実際のビジネス成果に結びついていることが、株式会社オールトゥデイ(本社:埼玉県さいたま市)による調査で明らかになった。調査は2025年4月11日から15日にかけて、HPを活用して効果を実感している広告業界の中小企業の経営者やHP制作担当者112人を対象に、インターネットを通じて実施された。
「HPで効果が出たと感じた施策」について尋ねたところ、最も多かったのは「SEO(検索エンジン最適化)を意識した構成にした」で42.9%を占めた。次いで「事例紹介やお客様の声を掲載した」が40.2%、「デザインや導線を改善した」が35.7%という結果となった。SEO施策が集客効果を高めるうえで重要視されている実態が浮き彫りになったほか、実際の導入事例や顧客の声が信頼形成や訴求力の強化に大きく寄与していることも明らかになった。
さらに、「効果を実感しているコンテンツ」については、「商品・サービス紹介ページ」が56.3%と最多となり、「導入事例/お客様の声」(45.5%)、「会社概要・代表挨拶」(37.5%)がそれに続いた。特に商品やサービスの紹介ページに高い関心が寄せられており、企業の主力商材に関する情報がユーザーの意思決定に直結していることがうかがえる。また、導入事例や顧客の声が訪問者の信頼獲得に繋がり、購買や契約行動を後押ししていると考えられる。会社概要や代表の挨拶ページも一定の支持を得ており、企業の信頼性や透明性がHP上で重要視されていることを示している。
一方で、FAQやブログといった継続的な更新型の情報は評価が低く、訪問者は「今すぐ役立つかどうか」という視点でコンテンツを取捨選択している様子もうかがえる。情報の質だけでなく、ユーザー目線での導線設計や見せ方の工夫が、HPの成果に直結する重要な要素となっている。
この調査結果は、広告業界に限らず、限られたリソースで最大限の成果を求める中小企業にとって、ホームページ運用の方向性を見直す一つの指針となり得るだろう。
株式会社オールトゥデイは、携帯端末を活用したプロモーション支援を通じて、顧客管理、来店促進、失客防止などに取り組むソリューション企業。今後も、企業や店舗の永続的な成長を支援するさまざまなサービスの提供を続けていくという。