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アニメーションの新たな可能性を探るプロジェクト「100人の環アニメーション・プロジェクト」が始動する。企画したのは株式会社La torcheで、世界的アニメーターのGOZ(郷津春奈)氏が率いるクリエイティブユニット「ANIMAUS」を中心に展開される。

本プロジェクトは、一人ひとりが描いた「円」を集め、それをGOZ氏が動きのあるアニメーションに仕上げる試みである。円という形は子どもから大人まで誰もが描けるシンプルなモチーフでありながら、循環やつながり、無限といった象徴的な意味を持つ。集められた100人分の円はアニメーションとして命を吹き込まれ、「静止画が動き出す瞬間」を体験できる作品となる。

GOZ氏はこれまで『鬼滅の刃 無限列車編』や『アイの歌声を聴かせて』など数多くの話題作で原画や作画監督を務めてきた。2025年に立ち上げたANIMAUSでは「命を吹き込む」というアニメーション本来の意味を再定義し、誰もが創造に関われる仕組みづくりを進めている。7月には長野県松本市で開催された映画祭において、子どもたちを対象にしたワークショップを開催し、120人を超える参加者を集めた。

「100人の環」への参加方法は自由な筆記具で円を描き、撮影した画像を特設サイトから提出するだけとなっている。募集期間は9月12日から10月31日まで。さらにプロジェクト始動を記念し、9月15日にはGOZ氏が出演するオンラインイベントが開催される。イベントではプロジェクトの背景やアニメーションの未来について語られるほか、参加者自身が円を描くワークショップも予定されている。参加費は税込2,200円。

GOZ氏は「アニメーションは特別な人だけのものではない。一人ひとりの“今ここに生きている証”を集めたとき、新しい物語が立ち上がる」と語り、誰もが表現者になれる可能性を示した。

本プロジェクトをプロデュースするLa torcheは、人や組織の変革と創造を支援する活動を行っており、今回の取り組みもその一環と位置づけている。100人の円が重なり合い、どのようなアニメーションが誕生するのか注目が集まる。

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