映像産業振興機構(VIPO)は、韓国映画振興委員会(KOFIC)と共同で、日本と韓国の国際共同製作や協業の促進を目的としたプロデューサー向け交流イベント「日韓Producers Exchange@釜山&東京」を開催する。舞台となるのは、釜山国際映画祭に併設されるAsian Content & Film Market(ACFM)と、東京国際映画祭併設のTIFFCOM。イベントはそれぞれ2025年9月20日(土)・21日(日)と、10月29日(水)から31日(金)のうち1~2日間で行われる予定だ。
この取り組みは、両国の映画制作者が国際共同製作に関する支援制度への理解を深め、具体的な企画の提案やマッチングを行う機会となることを狙いとしている。イベントでは、両国のインセンティブ制度紹介、成功事例の共有セミナー、ピッチングセッション、韓国側プロデューサーとの個別ミーティングやネットワーキングなど、多角的なプログラムが予定されている。すべてのセッションは英語で実施される。
参加対象は、2020年以降に劇場公開または商業的に配信された長編映画やシリーズ作品において、プロデューサーまたは監督として少なくとも1本の実績を持つ者。さらに、イベント期間中にプレゼンテーション可能な企画を持ち、釜山および東京の両会場に全日程参加できることが条件となる。
参加者には、釜山国際映画祭ACFMおよび東京国際映画祭TIFFCOMそれぞれのマーケットパスが提供されるほか、釜山までの往復航空券(エコノミークラス)と滞在中の宿泊費(9月19日から22日の4泊)も支給される。ただし、日本国内の移動費などは自己負担となる。
募集人数は5名で、応募締切は7月31日(木)。選考は提出書類をもとに行われ、8月中旬を目途に結果が通知される予定だ。選考時には、韓国との国際共同製作の実績または予定があるかどうかも考慮されるという。参加希望者は、所定の応募フォームから必要事項を記入の上、申請を行う必要がある。
本イベントは、日本と韓国の映画産業の国際化を推進する重要な試みとして、注目を集めている。



