株式会社Link-U Technologiesは、データ分析を強みにマンガIPの価値最大化を一気通貫で支援する新事業「Link-U Mangaful Base(Mangaful Base)」を始動した。第一弾として、海外展開にハードルを感じている出版社向けに翻訳・配信支援サービスの提供を開始する。

同社は国内外でMAU2,000万超のマンガアプリを運営し、月間10億回の閲覧データと5億回の自社配信広告インプレッションデータという大規模な情報を安定的に処理してきた実績を持つ。Mangaful Baseは、こうした運営を通じて培ったデータ解析のノウハウと、各国の主要プラットフォームとつながる流通ソリューションを核に据えた事業だ。「どの作品を・どの市場で・どう展開すれば価値が最大化するか」を見極め、実行まで支援する。また、本事業を通じて取得されるデータの分析とノウハウ蓄積を継続することで、提案と実行の精度を高め続ける方針だ。

第一弾となる翻訳・配信支援サービスの背景には、日本マンガへの海外需要が過去最高水準にある一方で、翻訳する作品の選定や翻訳コストの負担が海外展開の壁になっているという現状がある。結果として、海外で広く読まれる可能性を持つ作品の多くがポテンシャルを発揮しきれていない。同社はそうした作品を世界の読者に届けるべく、出版社の負担を大きく軽減する形で翻訳から配信までを一気通貫で担う。出版社は翻訳提案への承認後、案件に応じた最小限の負担で北米や南米などの主要プラットフォームへのグローバル展開が可能となる。

サービスの特徴は3点ある。まず、長年のマンガサービス運営で得た業界知見と大規模データ解析ノウハウを組み合わせ、グローバル市場のトレンドを踏まえた独自の提案力を持つ点だ。次に、グループ企業のComikey Media Inc.がすでに500作品以上の翻訳実績を有しており、常時数百作品を稼働させる多言語翻訳体制と各国主要プラットフォームとのコネクションを活かしたスピーディな世界展開が可能な点。そして、翻訳費用の負担割合や収益分配の比率を柔軟に設計でき、案件によっては同社が翻訳費用を全額負担するプランも用意している点だ。

今後はMangaful Baseの支援範囲を翻訳・配信にとどまらず、マンガIPのライセンシング領域全体へ段階的に拡張していく構想を持つ。各領域の意思決定をデータで裏付けることで、IPの価値を持続的に高めていくとしている。