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株式会社LayerXは5日、代表取締役CTO松本勇気氏が執筆した生成AIの企業導入に関する実践書「生成AI『戦力化』の教科書」を10月24日に発売すると発表した。発行元は日経BPで、価格は2750円(税込予定)となる。
同書は、多くの企業がAI導入で直面している「技術進化への追従困難」「利用率の低迷」「チャットボット導入にとどまる」といった課題を解決することを目的としている。松本氏がソフトウェアエンジニアおよび経営者として12年間にわたりAI活用に取り組んできた経験と、LayerXのAI・LLM事業部で大企業への生成AI導入プロジェクトを通じて培った知見を体系化した内容だ。

本書の最大の特徴は、LLM(大規模言語モデル)を「もの知りでタフで賢いが、自社の知識はない新入社員」として捉え、人材育成と同様の手法で戦力化する具体的なアプローチを解説している点である。
複雑な技術概念を人材育成の視点で分かりやすく説明し、「業務を変えないデジタル化」という日本企業に適した導入戦略を提案している。
内容は全10章で構成され、日本企業のデジタル化の機会から始まり、生成AIのオンボーディング手法、ワークフローとナレッジベースの活用、エージェント化、完全自動化まで段階的に解説する。現場の成功・失敗事例を交えた実践的フレームワークを提供し、技術進化に左右されない導入基盤づくりを可能にするとしている。
松本氏は東京大学在学時に株式会社Gunosyに入社しCTOを務めた後、DMM.com CTOを経て2021年3月からLayerX代表取締役CTOに就任している。
現在は開発や組織づくり、FintechとAI・LLM事業の推進を担当している。

LayerXは「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに掲げ、法人支出管理サービス「バクラク」や三井物産との合弁会社運営、AI・LLM事業などを展開するスタートアップである。同書は全国の書店およびオンライン書店で購入できる予定だ。

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