株式会社Hiraku agent(東京都品川区、代表取締役:加藤啓介)は、ゲームが好きな20〜40代の男女1,006人を対象に、「ゲーム世代の楽しみ方とゲーム観」に関する調査を実施した。スマートフォンやコンシューマーゲーム機をはじめとする多様な端末を通じて、ゲームは現代人のライフスタイルに自然に組み込まれており、その関わり方や価値の感じ方は世代ごとに違いを見せている。
最も多く利用されているゲーム端末はスマートフォンで、回答者の76.8%が使用していると答えた。次いでコンシューマーゲーム機(48.2%)、PC(22.4%)が続き、携帯性や操作性の違いによって使い分けられている傾向がうかがえる。一方で、ゲームに費やす平均プレイ時間は「週3時間未満」が最も多く39.1%を占めており、日常生活の合間に手軽に楽しむ層が一定数存在する一方で、10時間以上プレイする熱心な層も2割を超え、プレイスタイルの個人差が明確に見られた。
新たなゲームを選ぶ際の情報源としては、全世代で「YouTubeの実況・解説動画」が最多となった。特に30代では56.9%、20代でも54.1%が利用しており、事前にゲーム内容を視覚的に確認できる点が支持されていると考えられる。20代ではSNSや配信プラットフォームを参考にする傾向が強く、感覚的な選択が目立つ。一方、40代はWebのニュース記事や実際にプレイしている友人の感想を重視する傾向があり、世代によって情報収集の手段にも特徴が表れている。
現在最も人気の高いゲームジャンルは「RPG」で、23.1%が熱中していると回答した。RPGの魅力としては、物語性やキャラクター育成要素への没入感が挙げられる。また、パズルやアクションといったジャンルも、短時間で達成感が得られる点で支持されており、特にライトユーザーに人気がある。
調査では、プレイヤーが実際にハマっているゲームタイトルについても尋ねたところ、シリーズ作品を長年にわたり遊び続けている例や、実況配信をきっかけに新たな作品に触れたという声が多く寄せられた。対戦型のゲームでは「友人と一緒にプレイできるから」という理由も多く、ゲームが他者とのつながりを深める手段としても機能している様子がうかがえる。
ゲームを始めた時期については、小学校低学年が中心であるものの、世代によって差が見られた。30代と40代では「6〜7歳」が最多だった一方、20代では「8〜9歳」が最も多く、全体的には比較的早い段階でゲームに触れてきたことがわかる。これらの傾向は、各世代の幼少期に登場・普及したゲーム機やその所有スタイルの違いによる影響と考えられる。
ゲームを通じて身についた力として最も多かったのは「集中力(40.4%)」で、次いで「思考力(29.7%)」「想像力・創造力(28.6%)」と続いた。これらは知的・認知的な能力であり、ゲームが単なる娯楽にとどまらず、思考や発想を育む手段になっていることがうかがえる。そのほかにも、「忍耐力」「戦略を立てる力」「判断力」など、実生活に活かせるスキルを挙げる回答も多かった。
ゲームの魅力については、「ストレス解消や気分転換になる(55.7%)」が最多で、「物語や世界観に浸れる(37.7%)」「現実では味わえない特別な体験ができる(33.8%)」が続いた。これにより、ゲームが心のリフレッシュ手段として日常生活に取り入れられている様子が明らかになった。
今回の調査を通じて、20〜40代のゲーム世代がどのようにゲームと向き合っているのかが浮き彫りになった。ゲームは遊びにとどまらず、自己表現や交流、成長の機会として、多くの人々の生活に深く根付いている。今後も世代を超えたコミュニケーションツール、あるいはライフスタイルの一部として、その価値を広げていくことが期待される。




