株式会社チョコレイトは、2025年7月3日から6日にかけて米国ロサンゼルスで開催された北米最大級の日本アニメ・ポップカルチャーイベント「Anime Expo 2025」に出展し、オリジナル劇場アニメ『KILLTUBE（キルチューブ）』のパネルイベントを現地時間7月5日に実施した。ステージには、企画・監督を務める栗林和明氏とアニメーションプロデューサーの野田楓子氏が登壇し、初の北米公式イベントとして注目を集めた。
イベントでは、プロジェクト誕生の背景や監督の制作哲学に加え、主演声優の発表、作品の一部映像の初公開など多彩な内容が展開された。約2,000人を収容する会場には現地のアニメファンが多数詰めかけ、特に野田氏による制作現場のリアルなエピソードや、世界観を表現したコンセプトアートの紹介、観客との質疑応答では会場の熱気が最高潮に達した。イベント終盤のフォトセッションでは「KILLTUBE」コールが巻き起こり、ファンの高揚感の中でイベントは幕を閉じた。
『KILLTUBE』は、CHOCOLATE Inc.が手がける総製作費10億円規模の劇場アニメ作品で、2024年4月に発表されたティザー映像は累計500万再生を突破。ポニーキャニオンも製作委員会に加わり、日本のアニメ業界でオリジナル映画を育てる試みに取り組んでいる。
物語の舞台は、現代の江戸時代が続くという架空の日本。厳しい身分制度が支配する社会で、唯一身分を変える手段として「決闘配信」が存在する。その中で最下層に位置づけられた3人の若者が、運命的な出会いを経て「KILLTUBE」という決闘動画プラットフォームに挑み、自由と富を求めて戦いを繰り広げるバトルエンターテインメントである。圧倒的な力で勝ち続け“時の人”となった彼らが、やがて「KILLTUBE」に隠された重大な事実に直面するという展開も描かれる。
作品は90分の劇場アニメとして2026年の公開を予定しており、制作はSTUDIO DOTOUが担当。CHOCOLATE Inc.は今後も『KILLTUBE』を中心に、新たなエンターテインメントの創出を目指すとしている。
