株式会社Wunderbar(東京都渋谷区、代表取締役:長尾慶人)は5月29日、同社が運営するIP活用プラットフォーム「Skettt(スケット)」に、お笑いコンビ・テツandトモが参加することを発表した。これにより、地方や中小企業でもテツandトモの広告用素材を活用したプロモーションが可能になる。
「Skettt」は、芸能人などの知的財産(IP)を活用して中小企業のマーケティング活動を支援するサービスで、株式会社日テレイベンツ(ニチエンプロダクション)との出演契約を通じて、テツandトモの写真素材250点以上が提供される。素材はカジュアルスタイル2パターン、スーツスタイル2パターンの4種の衣装で構成されており、同プラットフォーム上から利用が可能となる。
1998年に結成されたテツandトモは、「なんでだろう」で一世を風靡し、2003年には新語・流行語大賞年間大賞を受賞した実績を持つ。NHK紅白歌合戦への出場歴や、全国各地でのイベント出演など幅広く活動を続けており、歌と笑いを融合させたステージで老若男女から支持を集めている。
Wunderbarは、SNSや動画コンテンツの普及により情報量が爆発的に増加した現代において、企業が市場で差別化を図るためには認知獲得のための工夫が重要であると指摘する。これまで高額なコストや契約交渉の煩雑さにより、芸能人の起用は主に大企業に限られていたが、「Skettt」はその壁を取り払い、中小・地方企業でも気軽にIPを活用できる仕組みを提供する。
「Skettt」の特長は、業界最多の120社以上の事務所との提携と、4,000名以上の交渉可能タレントの存在にある。素材数も豊富で、各タレントごとに250点以上の宣材画像が用意されており、テンプレートやSNS向けのデザインも利用可能だ。契約期間も柔軟で、1か月からの短期利用が可能な上、最短即日で素材の提供が開始される。タレント名を明記する必要もなく、SNS投稿やタイアップ動画、アンバサダー契約といったオプションも充実している。
また、Sketttでは企画立案から施策実行、効果検証まで一貫したコンサルティングが受けられる。タレント素材のデジタル活用により、たとえば別撮りした画像に後から商品を合成するなどのクリエイティブ表現も可能で、従来の広告手法では難しかった柔軟な演出が実現する。
Wunderbarは、東京都中小企業振興公社からの評価を受けており、日本SDGs協会からも認定を得ている。今後は5年、10年先を見据えたエンタメとビジネスの新たな接点を創出すべく、IPの可能性を広げていく考えだ。
IPテック企業としてWunderbarは、「次世代のIPエコシステムを創る」という理念のもと、デジタル技術を活用して日本が誇るIP資産をより多くの人に届けていくことを目指している。今回のテツandトモの参画は、その取り組みの一環として、中小企業のマーケティングに新たな可能性を提示するものとなりそうだ。