一般社団法人G1は、日本を良くする行動を実践した人物を顕彰する「G1アワード2026」の授賞式を、3月21日に北海道留寿都村のルスツリゾートホテル&コンベンションおよびオンラインのハイブリッド形式で開催した。授賞者はAI、音楽、万博プロデュースなど多様な分野から11名が選ばれ、政治・科学技術、経済、社会・文化の3部門で功績が称えられた。
G1は2009年に発足し、各界のリーダーが議論と行動を通じて日本を良くすることを目的に活動している。従来は四つの賞を運営していたが、2024年に統合し「G1アワード」として再編。今回で2回目の授賞となる。
政治・科学技術の部では、東京大学大学院教授の松尾豊氏が選ばれた。松尾氏は政府のAI戦略会議座長などを歴任し、日本のAI政策形成に中心的役割を果たしてきた。2026年2月には国連総会により、AIに関する独立国際科学パネルのメンバーに任命された。研究室から多くのスタートアップを輩出し、産業界との連携を推進するなど、日本のAIエコシステム形成にも寄与している点が評価された。
経済の部では、日本発の音楽産業の発展と世界発信に貢献した中川悠介氏(アソビシステム代表)と中西健夫氏(コンサートプロモーターズ協会会長)が受賞した。中西氏は業界団体トップとしてライブ市場の拡大を主導し、2025年には「MUSIC AWARDS JAPAN」の成功に導いた。中川氏は「新しい学校のリーダーズ」や「KAWAII LAB.」など日本独自のカルチャーを世界に発信し、国際的な音楽の存在感向上に貢献した。
社会・文化の部では、2025年大阪・関西万博のプロデュースに携わった八氏が受賞した。デジタルネイチャー、建築、ロボット工学、映像制作、食文化、データサイエンスなど多彩な分野の専門家が、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を多層的に表現した。藤本壮介氏が設計した世界最大の木造建築「大屋根リング」をはじめ、各プロデューサーが独自のアプローチでテーマ事業を展開し、科学と芸術を融合した未来社会像を国内外に発信した。
今回の11名の受賞者は、日本の技術、文化、創造性を高める取り組みをリードし、社会に大きな影響を与えた点が評価された。G1は今後も議論と行動を促すプラットフォームとして、日本を良くするためのリーダー育成と提案の場を広げていくとしている。