一般財団法人上月財団は2026年2月17日、第23回「漫画家・アニメーター育成事業」の助成対象者募集を始めた。 この事業は漫画家やアニメーターを目指す15歳から25歳程度の人を対象に、創作活動を支えるものである。従来の「クリエイター育成事業」から名称を変更し、日本の漫画とアニメの発展に特化した支援を強化した。助成金もこれまでの年額72万円から90万円に引き上げ、対象者を30名程度選ぶ。

財団はコナミグループ創業者で代表取締役会長の上月景正が設立した。1982年の上月教育財団を母体に、スポーツ、教育、文化の振興を目的として40年以上活動している。2004年の事業開始以来、延べ734名が助成を受け、漫画家、イラストレーター、画家など多分野で活躍中だ。例えば、漫画家あずみきしは2013年に『死役所』の連載を始め、社会人経験を生かしたリアルな物語で10年以上読者を魅了している。くさかべゆうへいは3回の認定を受け、『白山と三田さん』を週刊少年サンデーで完結させた後、新作『かくかまた』を連載中である。藤村緋二は2011年に『神さまの言うとおり』でデビューし、現在も複数作品を連載、選考委員としても後進を指導している。

選考は6月の一次作品審査と7月の二次実技・面接で行う。委員には東京藝術大学大学院の伊藤有壱教授、漫画家の吉住渉、藤村緋二、コナミデジタルエンタテインメントの出羽昌司専務らが名を連ねる。助成期間は2026年8月から2027年7月で、応募締切は5月7日だ。二次選考の交通費は国内分を支給し、集合に間に合わない場合は指定宿泊を無償提供する。

助成中は全8回の課題作品制作を課す。一部の作品はスポーツイベントのポスター、共同通信社の週刊誌「Kyodo Weekly」表紙、大昆虫展の展示などで公開される。これにより若手は実践経験を積み、親睦を深める成果発表会も年1回開く。財団はこうした機会で創作を後押しし、優秀な人材を社会に送り出してきた。

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