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群馬県前橋市の中心市街地を舞台に、初の国際芸術祭となる「前橋国際芸術祭2026」が9月19日から12月20日まで開催される。主催する前橋国際芸術祭実行委員会(実行委員長・田中仁)は2月5日、第一弾となる参加アーティストとプロジェクト計23組を発表した。写真家で映画監督の蜷川実花が率いるクリエイティブチーム〈EiM〉、音楽家の渋谷慶一郎、建築家の山田紗子、詩人の最果タヒら国内外の多彩な表現者が名を連ねた。

同芸術祭は、前橋市が掲げるまちづくりビジョン「めぶく。」をもとに構想されたもので、アートを通して都市の再生と創造を描き出す二年ごとの文化事業である。現代アートにとどまらず、建築、詩、映画、音楽など多様な分野を横断し、市街地全体を展示空間として活用するのが特徴だ。ミュージアム、商店街、空きビル、公共空間を舞台に、歩きながら出会う体験型の芸術祭を目指す。

注目作品として、音楽家の渋谷慶一郎によるサウンド・インスタレーション《Abstract Music》がある。AIによって生成される音が街の環境と融合し、路地をめぐる音響空間を創出する実験的な企画だ。また、蜷川実花が率いる〈EiM〉は、廃ビルをキャンバスに「生と死の光彩」をテーマとした新作を制作する。さらに、視覚障害を持つアーティストS.Proskiが、ヘラルボニーとの協働によって滞在制作を行うほか、建築家の山田紗子が商店街再開発の一角に新たな建築作品を構想している。

地域と連携したプログラムも多彩だ。芸術人類学者の石倉敏明とアーティスト尾花賢一は、赤城山の民俗を再調査する共同リサーチを再開。詩人の最果タヒとデザイナー佐々木俊は、詩による公共アートを商店街に展開する。映像作家の吉開菜央は、前橋の風土をテーマに風と死者の記憶をめぐる映像詩を制作。写真家ナイトウカツは、外国人留学生との交流から生まれるポートレート作品を発表する。電子音楽家の田所淳は、空きビルを会場にクラブカルチャーを再生するライブプログラムを企画している。

開催テーマは「めぶく。Where good things grow.」。会期中、アーツ前橋やまえばしガレリア、白井屋ホテルなど市内の文化拠点が会場となる。総合プロデューサーは実行委員長の田中仁、プログラムディレクターを東京藝術大学准教授でアーツ前橋チーフキュレーターの宮本武典が務める。地域・行政・民間・アート分野が連携し、前橋の文化再生を図る試みとして注目されている。

芸術祭ではふるさと納税を通じて個人や企業からの支援も受け付けている。寄付金は芸術祭運営のほか、若手クリエイター育成や地域文化の継承に活用される。

残る参加企画約20組の発表は5月下旬に予定されている。

「前橋国際芸術祭2026」公式サイト:https://maebashi-biennale.com/

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