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生成AIの普及が進む中、Webデザイナーたちの間で「AIが作る画像は既存作品に似ている」との声が高まっている。東京都港区のメディア企業CloudInt(クラウドイント)は、20〜50代のWebデザイナー1,007人を対象に「生成AI画像における模倣・オリジナリティ」に関する実態調査を実施した。

調査によると、AI生成画像に「既視感がある」と回答した人は全体の約9割に上った。理由として最も多かったのは「色使いや画風が似ている」(36.1%)で、次いで「構図・アングル」(29.0%)、「キャラクターの特徴」(21.8%)が挙げられた。AIが出力する画像の特徴が、既存作品の雰囲気やスタイルを自然に模倣してしまう現象を多くのデザイナーが認識していることがわかる。

同調査では、AIの利用経験がある人が93%に達し、生成AIがすでに日常的な制作手段として定着している実態も浮かび上がった。一方で、利便性と裏腹に不安も根強く存在する。「画風の模倣に不安を感じる」と答えたデザイナーは84.6%に上った。商用利用への不安点としては「著作権侵害になる可能性」(53.9%)や「学習データの出所が不明」(48.7%)が多く、法的・倫理的リスクへの懸念がうかがえる。

また、「オマージュと模倣の境界線」について尋ねたところ、「AI出力に人間が構造や色、意図を再設計していればオマージュ」との回答が37.5%で最多となった。単なる出力結果よりも、人の介入度を重視する考え方が支配的である。これは、「最終的な創作の責任は人間にある」という意識がデザイナーの間で根強いことを示している。

一方で、デザイナーと一般層との間に「模倣と認識する感覚の差がある」と答えた人は約8割に達した。専門的な視点と一般の印象の違いが、作品の評価や炎上の一因になっているという意見も多い。社会的課題として最も多く挙げられたのは「模倣とオマージュの境界線があいまいで混乱を生んでいる」(32.7%)という点だった。

さらに「著作権の扱い」(44.9%)や「学習データの出所」(44.6%)を明確にしてほしいとの要望も強い。AIの発展とともに、制作の自由だけでなく責任の所在を問う声が広がっている。生成AIの進化を止めることはできないが、その利用には透明性と説明責任が不可欠になりつつある。

CloudIntは「生成AIの利用が浸透する今こそ、業界全体で共通の判断軸を整えることが重要だ」としており、今回の調査結果を通じて社会的な議論の深化を期待している。

調査期間は2025年12月16日から18日までで、調査方法はPRIZMAによるインターネットアンケート。

「出典:CloudInt」https://cloudint.jp/press-release10/

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