HTCが展開する没入型プラットフォーム「VIVERSE」が、月間アクティブユーザー数100万人を突破した。ブラウザベースで動作するWebXR技術を活用し、アプリ不要で多様な端末からアクセスできる点が支持を集めている。
VIVERSEは、VR業界のパイオニアであるHTCが開発した仮想空間プラットフォームである。PCやスマートフォン、XRデバイスなど幅広い環境で利用でき、3Dワールドやソーシャル空間を制作・体験できる。UnityやThree.js、Babylon.jsなど主要なWebXRエンジンに対応しており、オンライン上で作った作品を公開し共有できるのが特徴だ。Niantic 8th Wallなど外部エコシステムとの連携も進めており、開発者に自由な制作環境を提供している。
同社は制作支援ツールとして「VIVERSE Create」も展開している。ブラウザ上で直感的に仮想空間を構築でき、コードの記述を必要としない。展示会や教育、ブランド体験など多様な分野の制作者が利用しており、国際的なクリエイターコミュニティが形成されつつある。
この成長基盤のもと、HTCは学生向けに初のグローバルハッカソン「VIVERSE Spark」を実施した。北米、欧州、アジアの40大学の学生が参加し、WebXRを活用した没入型作品で競い合った。賞金総額は5,000米ドルに達し、3部門で最優秀賞や上位入賞が決定した。
University of Houstonのトニー・リャオ氏は「学生が複数のゲームエンジンと3D技術を組み合わせ、ストーリーテリングと物理演算を駆使した作品を生み出した」とコメントした。Academy of Art Universityの学生ビセンテ・ブックマン氏も「アプリをダウンロードせずに自身の世界を作れる体験が、キャリア観を変えた」と話した。
HTC VIVERSEの成長責任者アンドラニク・アスラニアン氏は「今年の作品は次世代クリエイターの多様なビジョンを示した。VIVERSEは学びと表現の場として今後も進化を続ける」と述べた。
受賞作品のうち「The Knight Watcher」(University of Houston)が没入型ストーリーテリング部門で最優秀賞を受賞したほか、Royal College of ArtやAcademy of Art Universityなどの学生チームも高い創造性を発揮し、各賞を獲得した。これらの成果は、WebXRを核にした新しい形の創作活動の広がりを示している。
VIVERSEは今後も教育機関や開発者との連携を強化し、次世代クリエイターの育成を目指すとしている。


