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アドビは21日、映像制作ツールのAI機能を拡充し、次世代クリエイター支援のために1,000万ドルを拠出すると発表した。発表はサンダンス映画祭の開幕を前に行われ、同映画祭出品作の85%がアドビ製品で制作されているという。

今回のアップデートでは、「Adobe Premiere」と「Adobe After Effects」にAIを活用した新機能を追加する。Premiereでは新しいマスキング機能によってロトスコープ処理が数秒で完了するほか、オブジェクト選択やトラッキングを自動化し、編集作業を効率化する。After Effectsでは、3Dメッシュやシャドウ表現、1,300点以上の無料マテリアルを活用できるようになり、高精度なモーショングラフィックス制作が可能になる。

さらに、アイデア創出ツール「Adobe Fireflyボード」とPremiereを連携させ、GoogleやOpenAI、Runwayの最新AIモデルを利用できるようにした。チームでのブレインストーミングや映像コンセプト設計がシームレスに行える環境が整う。また、Premiereには「Adobe Stock」が統合され、5,200万点以上の素材をアプリ内で直接検索・使用できるようになった。

アドビはAIスタジオ「Adobe Firefly」においてもビデオAIの研究開発を進めており、ブラウザー上でAI生成素材を編集できるベータ版ツールを公開している。Runwayとの長期提携により、次世代AIビデオモデルへのアクセスも可能となった。

同社はまた、映像制作分野の若手育成を目的とする「Adobe Film & TV Fund」に1,000万ドルを拠出する。2024年の基金発足以降、これまでに2,000万ドル規模の寄付を実施しており、助成金や専門ツールの提供、職業訓練を通じて新たな才能の発掘を支援してきた。サンダンス・インスティテュートとの提携による若手向けプログラム「Ignite Day」も継続開催し、18〜25歳の映像制作者に学びと実践の機会を提供する。

アドビのディーパ・スブラマニアム副社長は「多くの映画制作者がアドビ製品で自身の物語を語る姿に誇りを感じる。私たちは次世代ストーリーテラーの活動を後押しする」と述べた。

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