武蔵野美術大学は1月30日から2月1日まで、東京都新宿区の市ヶ谷キャンパスで「2025年度卒業・修了展」を開催する。造形構想学部クリエイティブイノベーション学科(CI学科)と大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコース(CLコース)の学生による作品と研究成果を公開するもので、100人を超える出展者が集う。2022年度から毎年続く恒例行事で、今回は4回目の開催となる。
同学科とコースは2019年に新設された。アートやデザインによる「創造的思考力」を軸に、社会課題の解決や新たな価値創造を目指す教育を行っている。企業や地域と連携した実践的なプロジェクトを重ね、社会変革を導くクリエイティブな人材を育ててきた。大学ではこの体系を「Institute of Innovation」と呼んでいる。
今年の展覧会テーマは「結び目」。学生たちは自らの思考と実践を何度も“ほどき、結び直す”過程を通じて社会との新たなつながりを生み出すという。展示はそうした試行錯誤の軌跡を映し出し、作品一つひとつが学生と社会の関係性を示す“結び目”となる。
主任教授の長谷川敦士氏は「最適解ではなく、問いを立て手を動かすなかで形になった思考の痕跡こそがわれわれの実践の質を物語っている」と語り、これまでの歩みの集大成を来場者に見てほしいと呼びかける。
会場では学生による展示のほか、教員と学生が作品を批評し合う「公開講評」も行われる。石川、岩嵜、長谷川、丸山の各ゼミが順次登壇し、来場者も参加可能である。詳細は公式Instagramで随時発信される。また、展示空間全体をテーマに沿ってデザインし、作品とともに空間そのものを表現の一部として体感できる構成となっている。


