漫画を“切り抜き動画”で読む時代が到来している。コンテンツプラットフォーム事業を展開する株式会社CLIP(本社・東京渋谷、山本真司代表)は、漫画IPを対象にした動画マーケティング事業を本格的に開始した。映像や音声に続く新たな切り抜き分野として、漫画のデジタル展開を支援する。
同社は漫画作品のコマやセリフ、展開などを短尺の縦型動画に再構成し、SNS上で配信する仕組みを整えた。若年層の情報接触が「動画起点」へと移る潮流に対応し、作品との新たな出会いを生み出す狙いである。静止画中心だった従来型プロモーションに比べ、感情を喚起して本編購読へ導く導線づくりを重視した。
動画にはコマの切り替えやセリフの強調、BGMなどを組み合わせる。TikTokやYouTube Shorts、Instagram Reelsなどスマートフォン向けSNSでの拡散を前提にした設計で、短時間でも作品の世界観を体感できる構成になっている。
出版社やIPホルダーにとっても利点は多い。新刊発売時の宣伝や、アニメ化・実写化に先行する話題づくりに活用できるほか、既存シリーズの再注目にもつながる。多言語字幕による海外展開支援も予定されている。
山本代表は「漫画は日本が世界に誇る文化であり、動画は次世代への橋渡しになる。切り抜き動画は読者にとっての“入口”になる存在だ」と語る。今後はAIによる名シーン自動抽出機能を導入し、アニメや映画との連動も進める計画である。

