AR技術の開発を手がけるCellid株式会社(東京都港区、代表取締役・白神賢)は7日、米ラスベガスで開幕した世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2026」で、次世代AIスマートグラス「HJ1 AI Smart Glasses」を初公開した。同製品はFoxconnグループのJorjin Technologies Inc.およびGISとの共同開発によるもので、ARグラスの実用化と普及を加速させる狙いがある。
「HJ1 AI Smart Glasses」は、Cellidが開発した超薄型で高輝度のウェイブガイドレンズを採用し、sRGB Micro-LEDディスプレイによる最大2000ニットの高輝度表示を実現する。重さは約46グラムと軽量で、透過率85%により自然な視界を確保している。さらに視線追跡モジュールを内蔵し、度付きレンズの統合にも対応するなど、日常利用から業務用途まで幅広いシーンでの活用が想定されている。
本体にはCortex-A32およびM55プロセッサを搭載し、AI処理を行うほか、カメラやマイク、スピーカーを内蔵して音声・映像・AIのリアルタイム連携を可能にした。展示ブースでは実機デモのほか、分解展示も行われており、来場者は構造を間近で確認できる。
白神社長は「Foxconnグループとのパートナーシップを通じ、世界最高水準の製造力とAR光学技術を融合し、スマートグラスを次世代コンピューティングプラットフォームとして普及させたい」と語った。Cellidは今後も海外パートナーとの連携を強化し、社会実装型ARデバイスの開発を推進する方針である。
CellidはARグラス用ディスプレイおよび空間認識エンジン技術を軸に事業を展開しており、光学シースルーディスプレイ方式によるウェイブガイド製造では高い評価を得ている。独自の光学と生産技術により、薄型かつ広視野角を実現したディスプレイモジュールの提供を進め、現実世界とデジタル空間を融合する「Blending the Physical and Digital Worlds」の実現を目指している。

