ゲーム業界への転職をめぐり、理想と現実の差が浮き彫りになった。人材紹介会社の株式会社Hiraku agent(東京都品川区、代表取締役:加藤啓介)は、異業界からゲーム業界へ転職した人と、業界内で転職した人を対象に実態調査を実施した。調査期間は2025年12月12日から16日までで、インターネットによる回答者は1,010人だった。
調査によると、異業界から転職した人の44.1%が「フレックスタイム制やリモート勤務など働きやすい環境になった」と回答した。続いて38.1%が「年収が上がった」、29.3%が「福利厚生が良くなった」とした。ゲーム業界内で転職した人も38.5%が「働きやすくなった」と答え、33.5%が「年収が上がった」と続いた。柔軟な働き方と報酬面の向上が転職の満足要因となっている。
一方で、入社後の課題も明らかになった。異業界からの転職者では「業務量が多い」(30.0%)が最多で、「スキル習得の余裕がない」(28.9%)、「長時間労働が多い」(25.5%)などが挙げられた。ゲーム業界内での転職経験者も「業務量の多さ」(25.8%)や「昇給幅の小ささ」(22.8%)に不満を感じている。専門性の高い業務とスピード感のある開発体制が、転職後の負担増につながっているとみられる。
転職活動で苦労した点として「実務レベルのスキル不足」(33.1%)、「ポートフォリオの最適化が大変」(31.5%)が挙げられた。ゲーム業界の採用では即戦力が強く求められ、選考では自らのスキルをどのように提示するかが鍵となる。実際に「提出書類の見せ方を改善した」(34.6%)や「強みと実績を言語化した」(27.4%)といった取り組みが内定獲得につながったとの声も多い。
業界特有の転職の難しさとしては「労働と給与の不釣り合い感」(45.1%)が最も多く、「専門スキル基準の高さ」(40.6%)、「即戦力重視」(30.1%)が続いた。成果への評価と報酬のバランスに課題を感じる声が多い。こうした現状を踏まえ、転職者は「現役クリエイターによるフィードバック」(38.5%)や「企業実態の詳しい情報提供」(36.6%)といった専門的な支援を求めている。
Hiraku agentは、ゲーム業界特化型の転職支援サービスとして、個々のスキルに応じた求人紹介や書類改善、面接対策などを行っている。今回の調査は、転職成功のためには「実態把握」と「専門的サポート」が欠かせないことを示す結果となった。ゲーム業界の転職には、戦略と正確な情報、そして信頼できる支援体制が求められている。


