カルチュア・エクスペリエンス株式会社(東京都千代田区)は、TSUTAYAの販売データを基にした「2025年書籍・コミック年間ランキング」を発表した。対象期間は2025年1月1日から11月30日までで、サイト上に詳細が公開されている。
書籍総合ランキングの1位に輝いたのは、鈴木のりたけ氏による児童書『大ピンチずかん3』(小学館)である。子どもが直面するさまざまな「ピンチ」をユーモラスに描いた人気シリーズの最新作で、新要素の「うっかりメーター」が話題を集めた。2位はユニークな切り口でポケモンの生態を紹介する『ポケモン生態図鑑』(小学館)、3位には2025年本屋大賞を受賞した阿部暁子氏の『カフネ』(講談社)が入った。上位には児童書や話題作が並び、幅広い読者層に支持されたことがうかがえる。
文庫総合部門では、吉田修一氏の『国宝』(朝日新聞出版)が首位を獲得した。日本の芸道を主題に描いた同作は、吉沢亮主演で映画化され、邦画実写の歴代興行収入ランキングで22年ぶりの1位となったことでも注目を浴びた。2位は2024年本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈、新潮社)、3位には松下龍之介氏の『一次元の挿し木』(宝島社)がランクインした。映画化や新人賞受賞など、話題性の高い作品が上位を占めている。
コミック部門では、長年愛され続ける『ONE PIECE』(尾田栄一郎、集英社)が1位を獲得した。2位は『SPY×FAMILY』(遠藤達哉、集英社)で、人気シリーズの安定した強さが際立った。3位の『薬屋のひとりごと』(ねこクラゲ、スクウェア・エニックス)は、アニメの好評放送と劇場版制作決定で注目を集めている。4位には『葬送のフリーレン』(アベツカサ、小学館)、5位には『キングダム』(原泰久、集英社)が続いた。いずれも映像化が進展し、今後の展開にも関心が高まっている。
発表元のCXは、「今年も多様なジャンルが読者の関心を集めた。書籍を通じて時代の関心や文化の広がりが感じられる一年だった」とコメントしている。
「TSUTAYA 2025年間ランキング」http://tsutaya.jp/2025ranking_book/


