株式会社Live2D(東京都新宿区、中城哲也代表)は、年に一度の作品コンテスト「第12回 Live2D Creative Awards」の受賞結果を発表した。イベント「alive 2025」内で行われた授賞式では、計11作品が表彰された。
Live2D Creative Awardsは、2Dイラストに立体的な動きを加える表現技術「Live2D」を駆使したオリジナル作品の質を競う国際的コンテストである。動画、ゲーム、アプリ、キャラクターなど幅広い分野から応募を受け付け、クリエイターの表現力と創造力を育む場となっている。
本年度のグランプリには、ひるまねる氏の「ドリーム・ドリップ・ライブ! ノンテロップOP映像」が選ばれた。華やかな演出と繊細なアニメーションが高く評価され、審査員からは「Live2D技術の完成度が非常に高い」との声が寄せられた。
特別賞には花藤みくに氏の「Live2Dにおける3Dモデルの新制作手法の検討」が選出された。次世代の3D表現を切り開く革新的な技術が評価されたほか、映像表現作品賞にはSuika瓜子氏の「SNOOZE」が輝いた。インタラクティブ作品賞では、studio sheeep氏のツール「Live2Dモデルを読み込んで漫画を作れるツール」と卯木氏の「かわぷれ」が、それぞれゲーム・アプリ部門とAIインターフェース部門で受賞した。Live2Dモデル賞は卡米雷特氏の「全身3D机器人 / 可算加法」が受賞した。
学生部門では5作品が受賞した。大学・専門学生の部では星野瞳氏「今までに見た中で最も精密なVTuberモデル!」、塩ながす氏「VENDING MACHINE」、桜餅みなと・きるゑゆ氏「-Beyond the Screen-」の3作が選ばれた。高校生以下の部ではTou氏の「Lee Hwan Live2D Breakdown」とそよ風カワウソ氏の「BLACKSUGAR」が受賞を果たした。
このほか、参加クリエイターの投票で選ばれる「クリエイターズインスピレーション賞」には、ANYCOLOR株式会社の「にじさんじ / NIJISANJI EN」Live2Dチームが選ばれた。同チームは「“そこに生きている”リアリティの追求を今後も続けたい」とコメントしている。
次回となる第13回コンテストは2026年6月に募集開始を予定している。Live2D社は今後も、イラストを描くように“動かす”技術の発展と、表現の場づくりに力を入れていく方針である。受賞作品や応募作は特設サイトおよび各動画プラットフォームで公開されている。



