株式会社ポケットペアのパブリッシングレーベル「Pocketpair Publishing」は、東京のインディーゲームスタジオ・株式会社ワンダーランドカザキリが開発した国産パズルアクションRPG『CASSETTE BOY(カセットボーイ)』を2026年1月15日に発売すると発表した。価格は1,480円で、対応プラットフォームはPC(Steam)となる。
本作は、代表の譽田氏が企画からプログラム、アート、サウンドまでを一人で手掛けた作品である。2024年の「BitSummit Award」では大賞を受賞し、東京ゲームショウ2024の「Selected Indie 80」にも選出されるなど、国内外で注目を集めてきた。
『カセットボーイ』は、量子力学の「見ていないときに存在しない世界」という着想をもとにした独自の世界観を持つ。プレイヤーはマップを回転・変形させながら、視界外の“モノ”を存在させたり消したりして謎を解く。観測によって世界が変化する「シュレディンガーシステム」が特徴で、探索と戦闘の両面で戦略的な思考を求められる。
メインの冒険要素に加えて、ランダム生成ダンジョンやゲーム内ミニゲームなど寄り道コンテンツも充実しており、長く遊べる構成になっている。最新のプロモーション映像も公開されており、作品の世界観やゲームシステムの一端を確認できる。
Steamでは体験版『CASSETTE BOY Demo』が配信中で、発売前に独創的なプレイ体験を試すことが可能だ。なお、コンソール版はForever Entertainmentを通じてSwitch、PlayStation、Xbox向けにも展開される予定である。
ポケットペアは、インディー開発者向けに資金提供や開発支援を行うパブリッシング事業を強化しており、『カセットボーイ』はその支援タイトルの一つとなる。公式サイトでは問い合わせフォームも設置され、今後も新たなインディー作品の支援を継続するとしている。


