東野圭吾の代表作『クスノキの番人』(実業之日本社刊)が累計100万部を突破し、2026年1月30日に全国公開されるアニメーション映画を記念した特別企画が相次いで発表された。
本作は東野にとって初のアニメ映画化作品であり、主演の高橋文哉とともに天海祐希、齋藤飛鳥、宮世琉弥、大沢たかおら豪華キャストが出演する。監督は伊藤智彦、脚本を岸本卓が手がけ、アニメ制作はA-1 PicturesとPsyde Kick Studioが担当する。
新たに公開された特別映像では、天海祐希が朗読を務めた絵本『少年とクスノキ』の映像が話題を集めている。この絵本は東野が文を手がけ、よしだるみが絵を描いた子ども向け作品で、『クスノキの番人』および続編『クスノキの女神』と世界観を共有している。朗読映像は、天海が演じるキャラクター・柳澤千舟の声で物語が語られ、未来への不安や迷いを抱く人々に温かく寄り添う内容となっている。
東野自身も収録現場を訪れ、「天海さんの声は千舟のイメージにぴったりだ」と語り、このコラボレーションが実現した。映像は既に公式YouTubeチャンネルで公開されており、全国の書店でも上映が可能。希望する書店には配信データが提供される。
また、主演の高橋文哉による特別映像も配信中で、書店では『クスノキの番人』フェアを実施している。シリーズ書籍を購入した読者には、抽選で映画ムビチケカードやオリジナルグッズ、出演者のサイン入りポスターなどが当たるキャンペーンも行われている。
『クスノキの番人』は、ある青年が「クスノキの番人」として生きる運命を託される物語で、東野独自の温かさとミステリーが交差する。絵本『少年とクスノキ』とともに、世代を超えて“未来を信じる心”を描くシリーズとして注目が高まっている。



