フォントメーカーのモリサワ（大阪市浪速区）は、フォントサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」において、新プラン「Webフォント Pro」の提供を11月25日に開始した。このプランはクラウドサービスや大規模なWebサイト向けに設計され、年間4,800万PV以上の利用に対応している。大量アクセス時でもフォントを高速かつ安定的に配信でき、企業のコーポレートサイトやECサイト、さらにはWebアプリや画像生成サービスなど幅広い用途で活用可能である。
Webフォント Proでは、1つのプロジェクトに多数のドメインや書体を登録でき、効率的な一括管理を実現した点が特長だ。導入前の評価・検証にも対応しており、本契約後も設定を引き継げるため、スムーズな導入が可能となっている。さらに、ユーザーの利用目的や技術要件に合わせて、専任担当者による個別提案も行う。
同時に、モリサワは既存サービス「TypeSquare」について、新規会員登録とプラン購入を11月25日で終了し、2027年11月30日をもってプラン更新受付を終了すると発表した。今後は後継サービスである「Morisawa Fonts」のWebフォントを推奨している。
Webフォントは、サーバー上からフォントを配信し、Webブラウザで指定された書体を表示させる仕組みである。閲覧端末にフォントが搭載されていなくても統一したデザインを表現でき、SEO対策やブランドイメージの向上に寄与する。Morisawa Fontsでは、これまで提供してきた「Webフォント」「Webフォント Lite」に加え、新たな「Webフォント Pro」により、大規模なサイト運営にも対応可能な環境を整えた。
