GEM Partners株式会社(東京都港区、代表取締役・梅津文)は11月21日、日本のポップカルチャーの国際的地位とブランド力を可視化するオンライン分析ツール「J-エンタメブランドスコープ2025 ダッシュボード」を公開した。アニメやJ-POPをはじめとするエンタテイメントの海外展開を、データに基づいて支援することが狙いである。
ツールはアメリカやフランス、インド、韓国など14カ国を対象に、日本のアニメ、漫画、映画、音楽、ゲーム、クリエイター、アーティストなどの認知度やファン層、支出金額を国別・ジャンル別に比較できる。このダッシュボードを活用することで、企業や制作者は海外市場でのブランド価値を把握し、戦略立案に役立てることができる。
今回の調査では、アニメ36ジャンル、ゲーム72種、エンタメブランド395を分析。YouTube、Netflix、X(旧Twitter)など101のプラットフォームも対象となった。ツール上では地図やランキング、構成比グラフの形式で直感的にデータを閲覧でき、分析観点を自由に切り替えられる点が特長である。
さらに、人気ブランドの国別ファンダム規模を可視化した「ファンダムマップ」も搭載し、日本と海外の支持傾向を対比できる。特定ブランドやジャンルを選び、国別の人気度を個別に分析することも可能だ。これにより、現地ファンの嗜好を踏まえたマーケティング施策を精密に計画できる。
同社はあわせて「KAIJU Report」も紹介した。これは同ツールの調査結果をもとに米国の研究者が日本ポップカルチャーの国際的展望を考察したレポートである。ダッシュボードとセットで購入することで割引価格が適用される。
利用料は年額110万円(税・5ID含む)で、追加IDは年16万5千円。ツールとレポートのセット価格は132万円から。調査は2025年5月から6月にかけて、13歳から69歳の17,000人を対象に実施された。



