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ゲーム業界で働く人々の多くが、仕事と私生活の両立に満足していることが明らかになった。人材紹介会社の株式会社Hiraku agent(東京都品川区)が11月10日から11日にかけて実施した「ゲーム業界人の働き方と働きやすい職場」に関する調査によると、回答者の約8割がワークライフバランスに満足していると答えた。

調査は、ゲーム業界で働く正社員・契約社員1,008人を対象にインターネットで行われた。1か月あたりの平均残業時間は「11~20時間」(36.0%)、「21~40時間」(39.6%)が多数を占め、一定の残業が発生している実態がうかがえる。一方で「プライベートの時間を確保できている」と回答した人は約8割に上り、在宅勤務やフレックスタイム制度の普及が働きやすさを支えているとみられる。

満足している人からは「希望通りに休める」「家庭の時間が増えた」といった前向きな声が寄せられた。一方、不満を感じる人は「残業の増加」や「休日出勤の多さ」を課題に挙げ、業務量の調整や納期管理の改善が求められている。

働きやすい職場の条件として最も多く挙がったのは「プロジェクトの方針やゴールが明確であること」(39.0%)で、「現実的なスケジュール設定」(32.6%)、「チームの人間関係が良い」(27.4%)が続いた。方針の不明確さが生産性や士気の低下を招くため、透明な進行管理や円滑なコミュニケーションが重視されている。

業界特有の働き方として「納期前の集中労働期間が発生しやすい」(44.8%)や「チーム連携が密」(33.1%)と感じる社員が多く、プロジェクト単位で進む仕事の特徴が浮き彫りになった。

また、転職を検討する際の重視点については「給与水準」(41.9%)が最も多く、「残業時間」(37.0%)、「休日対応の有無」(34.2%)が続いた。報酬だけでなく、労働時間や柔軟な制度運用を重視する傾向が強まっている。

Hiraku agentは「明確な方針と現実的なスケジュール管理が、クリエイターの働きやすさを支えている」と分析。ゲーム業界では多様な働き方が進む一方で、業務負担の最適化が今後の課題となりそうだ。

出展元「ゲーム業界人の働き方と働きやすい職場」:https://hiraku-agent.com/column/3583/

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