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リアルタイム・エンゲージメント分野のグローバル企業Agoraは18日、VAST傘下の3DクリエーションプラットフォームTripoAIと独占的に提携し、音声駆動型AIトイの新技術を発表した。東京で開催された「Convo AI World Tokyo」で披露され、国内外のクリエイターや開発者が注目した。

この技術は、TripoAIの自動3Dモデリング技術とAgoraの会話型AIエンジン、および「Convo AIデバイスキット」を組み合わせたものである。2D写真を入力するだけで、3Dの音声対話型トイを生成できる。ユーザーは3Dプリントを通じて、発話や感情表現が可能なキャラクターを短時間で制作できる仕組みだ。

Convo AIデバイスキットは、物理世界とデジタルの橋渡しを担い、プラグ&プレイでの接続と音声インタラクションを提供する。サブ秒レベルの応答性が特徴で、音声認識や感情の理解をリアルタイムで行う。これにより、キャラクターがまるで“生きているように感じられる”体験が可能となる。

Agora AIoTインダストリー統括責任者のローレンス・ウー氏は、「日本のクリエイター文化とこの技術の相性は非常に高く、ものづくりのあり方を再定義する」と述べた。VAST事業担当副社長のロッキー氏も、「Agoraの技術がTripoAIの表現力を広げ、遊びとストーリーテリングを次の段階へ導く」と話した。

両社は、AIと3D技術の融合により、日本の玩具・アニメ・ゲーム業界に新たな可能性をもたらすとしている。個人のクリエイターから企業まで、声と感情を持った“コネクテッドキャラクター”を創出する新しい製造環境が整う見通しだ。

Agoraは米カリフォルニア州に本社を持ち、リアルタイム通話や配信APIを世界1800社以上に提供している。TripoAIはAIを活用した自動3Dモデリングを強みとし、プロトタイピングやコレクティブル制作を容易にするプラットフォームを展開している。

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