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KADOKAWAが主催する公募新人賞「第32回電撃大賞」の受賞作と受賞者が発表された。応募総数は3,719作品にのぼり、半年に及ぶ選考を経て大賞には魚里の『新編古典心中』(応募時ペンネーム・赤津鯉)が選ばれた。本作は支倉凍砂賞との二冠を達成した。

今回の金賞には森上サナオの『さよならアイリスウィッチ』と来述延の『歌姫を殺したい』が輝いた。銀賞には倉田和算の『砂上メイド戦艦喫茶あぽかりぷちゅへようこそ』、神代翁の『腹黒姫様と天然竜の旅行記』が選ばれ、奨励賞は尖崎枯樹の『Angel Fall//Under Shaft』と草森ゆきの『悔恨食道楽紀行』が受賞した。また、部門賞として柴野日向の『雨、時々こんぺいとう』がメディアワークス文庫賞、長月東葭の『かいじゅうのむすめ』が電撃の新文芸賞に選出された。

電撃大賞は1993年に「電撃ゲーム3大賞」として創設され、2004年度から現名称となった。以降、多くの人気作家を輩出し、『アクセル・ワールド』『86―エイティシックス』『君は月夜に光り輝く』など、話題作を生み出してきた。受賞作品の多くは小説にとどまらず、アニメや映画、舞台など多方面でメディア展開されている。

第32回の受賞作は2026年4月以降に書籍化が予定されている。KADOKAWAはまた、惜しくも受賞を逃れた作品の中からも新たな才能を見出し、「電撃文庫」「メディアワークス文庫」「電撃の新文芸」各レーベルでの出版を進めていく方針を示した。

電撃文庫は1993年創刊以来、ジャンルを問わず独自のエンターテインメント作品を展開してきた。メディアワークス文庫は恋愛やミステリーなど幅広い分野をカバーし、電撃の新文芸はWEB発の作品を中心に次世代クリエイターを支援するレーベルとして注目を集めている。電撃大賞はこれらのレーベルと並び、次代のエンターテイナー発掘の場として存在感を高めている。

「電撃大賞」公式サイト: https://dengekitaisho.jp/

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