現代アーティストの長坂真護が手がけるオンラインミュージアム「MAGO Moon Museum」が11月11日19時に開館した。運営は東京都渋谷区の株式会社Apas Port。デジタル技術とアートを融合し、国や場所を問わず長坂の思想を伝える新しい鑑賞体験を実現した。
このミュージアムは、Apas Portと長坂が2021年から展開してきたプロジェクト「MAGO Mint」の集大成として約2年をかけて制作された。開発には、AI 3Dスキャン技術を用いて人類のマスターピースをデジタル化するシンガポールのLEGENDARY HUMANITYが関わった。来館者は、ガーナ・アグボグブロシーで制作された代表作「Moon Tower」を入り口で迎えることができる。
館内は、長坂が提唱する「サステナブル・キャピタリズム」をテーマに、「Burn」「Recycle」「Clean」「Moon」の四つの空間で構成される。それぞれが混沌や再生、静寂、そして音楽とともに完結する“月”の章を象徴している。鑑賞者は、ただ見るだけでなく、アートを感じ取る体験へと導かれる構成となっている。
長坂は「MAGO Mintの集大成として夢だったオンラインミュージアムを公開できてうれしい。アグボグブロシーで見た現実と想いを未来へ記録し、人を救うためのアートを届けたい」とコメントした。
Apas Port代表取締役の佐々木大輔氏は、「長坂氏との出会いが会社の方向性を形づくった。テクノロジーの力でアートを世界へ届けるという理念が、このミュージアムに結実した」と語る。
今回のミュージアムは、Apas Portが展開する「“ON” CHAIN ART(オンチェーンアート)」プロジェクトの一環としても位置づけられる。これはデジタルアートに体験要素を組み込み、オンライン展示や社会課題との接続を通じて新たな表現領域を切り開く試みである。閲覧は「Milly and Friends(Abstract)」または「EARLY BIRD PASS(Cardano)」の保有者が公式サイトから可能だ。
Apas Portは今後もWeb3技術を活用し、日本発のクリエイションを世界に広げるプラットフォーム「Harvest Hall」を通じて、“ON” CHAIN ART関連情報を発信していく方針を示している。
「MAGO Moon Museum」特設ページ:https://museo.lhvivi.io/


