紙の専門商社、株式会社竹尾は東京・神田錦町の見本帖本店で企画展「TAKEO PACKAGE EXHIBITION 2025 10年後の紙とくらし」を開催している。会期は12月25日までで、未来のくらしにおける紙と人の関わりをテーマとした内容である。
展示は、サントリー、パナソニック、ポーラ、ロッテの4社のインハウスデザイナーが参加。それぞれの業界における「2035年の日常」を想定し、未来のパッケージとその使われ方を具体的に提案している。紙素材の新たな可能性や、生活者との関係性を探る試みとなっている。
また、11月28日にはスペシャルトークイベント「わたしたちの10年後の紙とくらし」が開かれる。サントリーの村井源氏、パナソニックの髙橋健太郎氏、ポーラの吉野佑香氏、ロッテの伊與田千恵氏などが登壇し、企業の視点から未来のデザインと紙文化の展望を語る予定だ。参加申し込みは竹尾の公式サイトで受け付けている。
会場では、イラストレーター沢野ひとし氏が描いた5種類のオリジナル紙製缶バッジが来場者にプレゼントされる。アンケート回答または竹尾公式SNSのフォローで受け取ることができる。
竹尾は1899年創業の紙の専門商社で、色や風合いを生かした「ファインペーパー」の開発を通じて日本の紙文化を支えてきた。見本帖本店は2000年に開設され、紙とデザインに触れる場として多くの来場者を迎えている。
今回の展示は入場無料で、平日は午前11時から午後6時まで開場している。土日祝は休館だが、12月13日のみ午後1時から開場予定である。竹尾は「紙の未来を通じて創造性を刺激したい」としており、紙の新たな役割を実感できる機会となりそうだ。


