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温泉旅館・和多屋別荘(佐賀県嬉野市)が主催する第3回三服文学賞の大賞に、依田喫茶の『釉薬』が選ばれた。企業賞や嬉野地域賞を含む計12作品が受賞した。

三服文学賞は「暮らしのなかで書く時間を愉しむ」をテーマに開かれる文学賞で、温泉旅館ならではの趣を持つ文学の祭典として全国から作品が寄せられた。和多屋別荘社長の小原嘉元氏をはじめ、出版関係者ら5名による選考で受賞作が決定した。

大賞作『釉薬』は、「完璧なものより少し不自由なものの方が人の手を離れにくい」という一文が高く評価された。小原氏は「地域の生き方を表し、理想の宿の姿を思い起こさせる作品」と評した。受賞者には和多屋別荘でのライター・イン・レジデンス権が1年間贈られ、執筆活動を支援される。

優秀賞には永津わか『流れ流れて』、ざっこくまいまい『傷に宿る美しさ』、來須凛太郎『ふゆう』、ケムニマキコ『ひにいだかれて』の4作品が選出された。副島園賞の津田詩織『茶畑のつらなり』、日本香堂賞のざっこくまいまい『茶継ぎの金継ぎうつわ』など、企業賞6作品も表彰された。嬉野地域賞には久遠『鶴と観音』が輝いた。

受賞作品と選評、次点作は三服文学賞の公式サイトで全文が公開されている。和多屋別荘は今後も「書く時間を楽しむ文化」を広げる場として、文学賞の継続開催を予定している。

「三服文学賞」公式サイト:https://wataya.co.jp/sanpuku_bungakusyo

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