PARADE design firm(東京都港区、代表取締役CEO・内藤純)は11月4日、日本各地の歴史的建造物や遊休空間を現代の「集いの場」として再生する横断プロジェクト「NIPPON Re:SENSE PROJECT(ニッポン・リセンス・プロジェクト)」を発足したと発表した。大阪・関西万博のパビリオン演出を手掛けたモンタージュ、アートブレーンカンパニー、プリズムと連携して進める。
第1弾として、京都市東山区の豊国神社で「開豊幻夜(かいほうげんや)」を11月8日と9日に開催する。パナソニックやミライセンス、TOAなど万博関連企業をパートナーに迎え、国宝・唐門を主体とした特別演出や来場者参加型インスタレーションを展開する。入場は無料だが、宝物館の夜間特別拝観には1,000円(記念品付)が必要である。
第1部の「国宝・唐門 特別演出」では、唐門を「門出」の象徴とし、霧や光、音を組み合わせた寓話を上映する。豊臣秀吉を祀る神社の文化的背景をもとに、豊かさを開く未来への希望を表現する内容となっている。ダンサーの切通理夢を招いたコラボ演出も行われる予定で、公演は1回約7分、17時から20時40分までの間に全12回実施される。
また「鼓動と共鳴の光」では、来場者の心拍を光と音として可視化・可聴化する体験型プログラムを展開。センサーを通して得た鼓動が「ふしぎな石ころ”echorb”」に宿り、参加者一人ひとりのリズムが境内に立ち現れる仕組みだ。
ほかにも、アートブレーンカンパニーによる光のアート作品「㒯-you- × 艶-en-」が夜の神社を彩る。「宝物館 夜間特別拝観ツアー」では、豊臣秀吉ゆかりの文化財を宮司の案内で鑑賞できる。
「NIPPON Re:SENSE PROJECT」は、各地に息づく感性を再解釈し、新たな場の価値を生み出すことを目指す。PARADE design firmは、今後も全国各地で企画を展開する方針を示している。



