大阪市住之江区の名村造船所跡地と北加賀屋公園を会場に、地域全体を舞台としたアートイベント「すみのえアート・ビート2025」が11月9日に開かれる。主催はすみのえアート・ビート実行委員会で、入場は無料である。
高さ9.5メートルの巨大アート作品「ラバー・ダック」が今年も登場し、ドック内で来場者を迎える。展示期間限定のオリジナルグッズも販売される予定だ。また、北加賀屋のまちを巡るスタンプラリーや、体験型アート展示、地元発のマルシェ「みんなのうえん祭」など多彩な企画が用意されている。
スタンプラリーは地域情報を発信する「加賀屋ブリコラ」と連携したLINE企画で、指定スポット5か所を巡ると限定グッズや地域店舗で利用できるプレゼントがもらえる。事前に「加賀屋ブリコラ」の友だち追加が必要で、詳細はイベント3日前から公式サイトで確認できる。
北加賀屋公園ではアーティスト奥中章人による大型作品を展示し、来場者が内部に入って楽しめる体験型アートも実施される。さらに、大阪府立港南造形高校の生徒が制作したインタラクティブな作品も会場を彩る。
名村造船所跡地ではロンドンバス展示のほか、ドローンが上空を舞う「飛べ飛べアヒルちゃん」パフォーマンスを実施予定。造船所の旧製図室を巡るガイドツアー「造船所跡地ウォーク」も行われ、普段は立ち入れないエリアを体験できる。
「みんなのうえん祭」では、地域ゆかりの店舗が50以上集まり、食や雑貨、ワークショップが楽しめる。手作りのフードやアクセサリー、リラックススペースなどが並び、子どもから大人まで楽しめる内容となっている。
また、北加賀屋のアトリエ劇場「藝術工場◉カナリヤ条約」では、地元劇団3組による短編公演が予定されている。有料で全3回を予定し、来場者に演劇の魅力を届ける。
当日はエリア内で関連イベントも開催される。現代美術家ヤノベケンジによるMASKの一般公開展「Open Storage 2025」、シェアスタジオSSKのオープンスタジオ、森村泰昌の40周年展「勝手にしやがれ」など、北加賀屋一帯がアートの拠点となる。
交通はOsaka Metro四つ橋線・北加賀屋駅から徒歩約10分。開催時間は10時から16時まで。秋の1日、創造力あふれるまち・北加賀屋でアートと地域の魅力を存分に味わいたい。



