マクセル株式会社は、次世代クリエイター支援を目的としたアート&テクノロジーアワード「クセがあるアワード:塗」のファイナリストによるグループ展「塗展(NUTTEN)」を10月19日から開催する。会場は京都府のアート&テクノロジー・ヴィレッジ京都内「クセがあるスタジオ」。入場は無料で、会期は11月3日までの予定である。
本アワードは「あそび心とAIで( )を塗り替える」をテーマに、AIと人が共創した作品を形式を問わず募集した。約2か月の応募期間で63点の作品が集まり、審査を経て3組のファイナリストとマクセル賞受賞者1組が選出された。展示では作品映像のほか、AIとの対話や制作過程を可視化した資料も公開し、創作の裏側に迫る内容となっている。観覧者は、出展者たちの発想や技術がいかにAIと交わり、新たな表現を生み出したかを体感できる。
出展作品には渋谷和史の「時を惑う」、かたちのブティックによる「秘術『「物」語り』―モノが語り出す装置」、Kieran NOLANの「存在しないビデオゲーム」などが並ぶ。マクセル賞には城下浩伺&みふくの「空間へのドローイング:大山崎」が選ばれた。
アワード運営にはロフトワークが協力しており、テクノロジーと芸術が交わる新たな創作拠点として、アート&テクノロジー・ヴィレッジ京都が注目を集めている。会場の「クセがあるスタジオ」はマクセルが運営し、企画展示を通じて自由な発想と実験的な挑戦を支援している。
「塗展」は、AI技術がもたらす創造の可能性を社会に提示し、人と機械の協働による新たな芸術の形を問う場となる。


