株式会社同人（大阪府東大阪市）は、依頼者とクリエイターを安全に結びつける創作支援プラットフォーム「GreenHorn」のDiscord版試験運用を2025年10月10日に開始した。漫画や同人誌の依頼・制作を、より気軽かつ安全に行える環境を目指し、招待制の専用サーバーで機能検証やユーザーの行動導線、ニーズ調査を行う。
「GreenHorn」は権利保護や支払い管理、進行管理機能を備えた掲示板型マッチングサービスで、個人クリエイターでも安心して取引できる仕組みを提供している。生成AIやSNSの普及により変化するクリエイターの活動環境に対応し、日本の同人文化を再評価する狙いもある。
試験運用では、Discord特有のリアルタイムなチャットや通話機能を活用し、制作相談やデータ共有を可能にする。漫画や同人誌制作に必須となる条件合意や修正対応のプロセスを検証し、実用化に向けた課題を抽出する。参加希望者は、専用の申し込みページから招待を受ける形でコミュニティに参加できる。
対象は、自作の物語を漫画として形にしたい企業や個人作家、漫画家志望者、経験豊富な同人作家、さらには創作意欲のある学生や主婦など幅広い層を想定している。運営は2026年度中の正式リリースを計画しており、同人誌分野から一般漫画市場や海外への展開も視野に入れる。
株式会社同人は、8月6日にYoutube番組「令和の虎」に出演し、全額出資を勝ち取った実績がある。今後も、クリエイター支援とコミュニティ経済の健全な発展を図るとしている。
