Dentsu Lab Tokyoは、10月14日から17日まで幕張メッセで開かれるCEATEC 2025のGeneral Exhibitsに国内初出展する。同ラボはテクノロジーを起点に新しい体験と表現を開発しており、今回の展示では「感覚を拡張する」ことをテーマに、三つの体験型プロジェクトを一般公開する予定だ。展示テーマは「INTERSECTION: TECH×CREATIVITY」で、テクノロジーとクリエイティブの交差点から生まれる新しい価値を提示する。
出展ブースでは「necomimi」「さわれる読書(FANTOUCHIE)」「Phantom Snack」の三作品を展示する。「necomimi」は脳波を測定し心の動きを猫の耳のように表現するデバイスで、来場者は最新版を試すことができる。「さわれる読書」は入力した言葉の質感を生成し、触覚で表現するシステム「FANTOUCHIE」を読書に応用したものである。「Phantom Snack」は骨伝導イヤフォンや香料を使い、実際に食べずに“食べる感覚”を体験できる技術で、健康分野への応用も期待されている。
また、10月17日には「なぜ今、企業の研究開発にクリエイティブが必要なのか?」と題したセッションが開催される。登壇者はExecutive Creative Directorの田中直基、Communication Plannerの後藤萌、Creative Technologistの村上晋太郎で、社会課題の解決におけるクリエイティブR&Dの重要性と事例を紹介する。会場は国際会議場2階コンベンションホールAで、テーマは「社会課題を解決する スタートアップ・オープンイノベーション」とされている。
Dentsu Lab Tokyoは電通のクリエイティブR&D部門として、研究・企画・開発を融合させた組織である。デジタル技術とアイデアの力で、社会に新たな体験と変化をもたらすことを目指している。同ラボは「PLAYFUL SOLUTION」「おもいもよらない」を理念に掲げ、これまで国内外のアワードで多数の受賞歴を持つ。今回の展示が次世代の協業や発想のきっかけになることを期待している。


