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ピクスタ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長・古俣大介)は1日、イラスト制作の受発注に特化した新サービス「PIXTAイラスト制作依頼」の開始に先立ち、イラストレーターを対象とした事前登録の受付を開始した。

同サービスは、発注者と制作者の間で頻発するコミュニケーションの負担や権利関係の複雑さを解決し、クリエイターが制作に集中できる環境を整備することを目的としている。これにより、ビジネス利用を望む発注者に向けて独自イラストを提供し、クリエイターには新たな収益源を開拓する仕組みになるという。

PIXTAが事前に行った調査では、登録クリエイターの約4割が「修正や仕様決定時のコミュニケーション」に不安を抱えており、発注者側も権利や納期調整などの煩雑さを負担に感じていることが明らかとなった。新サービスでは、LLMを活用した独自フォームで依頼内容の曖昧さを解消し、さらに契約時のライセンスを「ロイヤリティフリー」で統一することで、双方のトラブルを防ぐ仕組みを導入する。

報酬については依頼サイズに応じて設定され、例えばA4サイズでは税込9,800円から11,200円程度を受注者が得られる。さらに許諾条件次第では、制作した作品をPIXTAで販売することも可能とする。

事前登録の条件は18歳以上であることに加え、ポートフォリオ公開可能な複数の自作イラストを有する点などが挙げられている。サービス本格開始は年内を予定しており、当初は既存のPIXTA会員を中心に展開する方針だ。今後はAIを活用したラフイメージ共有や業務効率化を図り、発注者と制作者の意思疎通を円滑化していく予定と説明している。

同社は2005年に創業し、写真・映像・イラストのオンラインマーケットプレイス「PIXTA」や法人向け撮影サービス「PIXTAオンデマンド」、出張撮影プラットフォーム「fotowa」などを運営している。これまでの経験を活かし、イラスト依頼分野においてもプラットフォームとしての役割拡大を目指すとしている。

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