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第3回Tokyo Gendaiが9月12日から14日までパシフィコ横浜で開催され、国内外の観客を迎えて盛況のうちに幕を閉じた。初日前日の11日には招待客向けプレビューが行われ、世界各国のコレクター、美術館関係者、キュレーターらが集まった。

今年は世界16か国から66のギャラリーが参加し、日本の独自性を反映した現代アートから世界的に評価される作品まで幅広く紹介された。ギャラリーの展示は「Galleries」「Hana ‘Flower’」「Eda ‘Branch’」の三つのセクターに分けられ、若手から中堅作家、歴史的な意義を持つアーティストまでが網羅された。会場内ではインスタレーションやパフォーマンスも行われ、来場者は多彩な表現を体験できた。

今年新設された「キュレーターシンポジウム」は資生堂グローバルイノベーションセンターで行われ、国内外の専門家が意見を交わした。加えて、業界関係者や美術館、財団、企業との連携により、会場外でも多数のプログラムが展開された。特に「Hana Artist Award」が注目を集め、Yoshiaki Inoue Gallery所属の中辻悦子が受賞した。

来場者は世界45の国と地域から訪れ、アジア各国をはじめヨーロッパや北米のコレクターも多数参加した。セールスは好調で、多くの作品が販売され、新たなコレクターとの関係構築にもつながった。参加ギャラリーからは「大半の作品が売れ満足している」「新しい顧客層と出会えた」といった声が寄せられ、日本のアート市場の成長性と国際的な広がりを裏付ける結果となった。

オフィシャルパートナーとしては三井住友フィナンシャルグループをはじめ、DIORやペリエ ジュエなどが協賛。会場外でもアーティストとの対話やコレクター同士の交流が積極的に行われ、参加者からは「作品購入が作家の思考や感情に触れる体験へと昇華された」との声も寄せられた。

Tokyo Gendaiは2023年に初開催された国際的アートフェアであり、短期間で国内外の注目を集めている。第3回となる今回も、伝統と革新が交わる日本の現代アートシーンを世界に示し、日本がアジア太平洋地域における文化的ハブとしての存在感を高める契機となった。

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