マーケティングや広告の専門誌を発行する株式会社宣伝会議(東京都港区、代表取締役社長・高橋智哉)は、書籍『広告制作料金基準表 アド・メニュー ’26~’27』を9月25日に全国の書店およびオンラインで発売した。定価は1万450円(本体9,500円+税)、判型はB5判で278ページに及ぶ。
この書籍は1974年に創刊され、今回で27冊目となる広告制作料金の標準的なガイドブックである。テレビCMや新聞広告、ポスター、動画、Web、屋外広告やPR、イベントといった幅広い媒体別に料金の目安を掲載し、制作フローや費目の整理方法、見積書の書式例なども紹介している。さらに独自調査で全国の広告会社・制作会社が実際に提示している料金表を収録している点が特徴だ。
広告の取引ルールが変化するなか、本年度版では広告関連5団体の協力を得て、制作業務におけるガイドラインを新たに盛り込んだ。広告主や制作会社が契約や進行で注意すべき点を具体的に解説し、より適切な取引推進を目指している。
収録内容は、各種グラフィックや動画の制作プロセス、Web制作の工程と見積方法、デジタル屋外広告(DOOH)の料金例、イベント会場の使用料金、PRサービス料など多岐にわたる。着ぐるみ製作、ドローン撮影、翻訳、スタジオ利用料といった周辺サービスの料金も扱い、広告制作全般のコスト把握を支援する構成となっている。
宣伝会議は月刊誌『宣伝会議』をはじめとする専門誌やWebメディアを通じ、最新の広告・マーケティング情報を発信してきた。年間約10万人が参加する教育プログラムや研修事業なども展開しており、業界人材の育成にも力を入れている。
本書は制作の見積りに悩む広告・宣伝担当者や相場を知りたい企業関係者、価格交渉を行う個人事業主にとって有用な1冊であり、適正な広告取引に寄与することが期待されている。





