広告・マーケティングの専門誌を発行する株式会社宣伝会議（東京都港区）は9月25日、広告業界を志望する学生向けの書籍『広告界就職ガイド2027』を発売した。全国の書店およびオンラインで販売されている。
本書は、宣伝会議が運営する学生向けメディア「AdverTimes. for Students」の編集チームが制作した。業界の基礎知識から最新の採用情報まで幅広く網羅し、AIが広告制作に進出する現状を踏まえたキャリア戦略も紹介している。特集「AIに代替できない人の情熱。」では、クリエイターの強みや仕事への情熱を掘り下げる内容になっている。
就職活動の重要な機会となる夏期インターンシップについても取り上げ、電通が2025年8月に実施した「アイデアの学校」を誌面で追体験できるよう構成された。インターンに参加できなかった学生にも疑似体験の機会を提供する狙いがある。
誌面ではさらに、電通や博報堂など大手広告会社の社員によるエントリーシート添削や自己PRのコツを紹介。加えて、広告会社・制作会社の仕事解説や採用フロー、人事担当者の声など業界研究に役立つ情報が多数掲載されている。
特集では、実際に第一線で活躍する先輩クリエイターの事例も紹介された。電通の早坂尚樹氏は花王のコピーを手がけ、博報堂の月足勇人氏は防災花火プロジェクトを担当。さらにAppleの短編映画に関わったTBWAの西村ゆかい氏のインタビューも掲載し、業界を目指す学生にリアルなキャリア像を伝えている。
書籍の価格は税込1870円で、232ページのA5判。Amazonや宣伝会議オンラインショップで購入可能。
宣伝会議は1954年に創刊した月刊『宣伝会議』を基盤に、専門誌の発行やWebメディア「AdverTimes.」の運営、年間約10万人が参加する教育事業を展開。広告・マーケティング分野の最新知見を広く発信し、人材育成にも力を入れている。
