株式会社コナミデジタルエンタテインメントは9月25日、学生クリエイターによるゲーム制作コンテスト「Indie Games Contest 学生選手権2025」の授賞式を、東京ゲームショウ2025の自社ブースで開催した。最優秀賞には、東京科学大学の松本凜太郎さん率いるチームMPが制作した『Tricolo』が輝いた。
『Tricolo』は3×3の盤面と3つのピース、3種類のゴールを用いた高難易度パズルゲームで、シンプルな操作ながらも奥深さを持つ作品だ。審査員からは「シンプルながら美しいデザインと高い完成度を兼ね備えた作品」と高く評価された。松本さんは「小学生の時に考えたアイデアを形にでき、大きな賞をいただけて感慨深い」と喜びを語った。
優秀賞には2作品が選ばれた。東京藝術大学大学院の胡琦さんが手掛けた『DRIFTED ドリフテッド』は、紙飛行機で暗闇の世界を飛び抜ける横スクロール型のアドベンチャーで、独特のアートスタイルと音響表現が評価された。また、大阪電気通信大学の熊谷悠人さんによる『Key Typer』は、キーボード全体を使った斬新なタイピングアクションで「ゲーム性と練習性を兼ね備えた新鮮な作品」と評された。
今年のコンテストは応募数が過去最多となり、開催当初の4倍に達した。授賞式では最優秀賞と優秀賞に加え、ベスト12作品が発表された。これらのゲームは東京ゲームショウ2025の会場で一般来場者が試遊できる。
コナミデジタルエンタテインメントは「学生クリエイターの挑戦を支援し、産業発展につなげたい」としており、今後もインディーゲーム制作への支援を続けていく方針だ。
