トイズキングが運営する『T-BASE JAPAN』は、ゴジラ映画を3本以上視聴したゴジラファン1,005人を対象に「ゴジラ映画の魅力」に関する調査を実施した。その結果、初心者におすすめしたい作品として『シン・ゴジラ(2016年)』が最多となり、世代によって異なる“ファーストゴジラ”の存在も明らかになったのである。
初心者におすすめのゴジラ作品は近年のヒット作が上位に

これからゴジラ映画を観る人に対し、最初の1本としてすすめたい作品を尋ねたところ、『シン・ゴジラ(2016年)』が26.2%で最も多く選ばれた。次いで『ゴジラ-1.0(2023年)』が18.1%、『ゴジラvsキングギドラ(1991年)』が17.6%と続いている。
これらのおすすめ作品をすすめたい理由としては、「映像・演出が迫力がある」(33.0%)、「初心者でもストーリーがわかりやすい」(31.4%)、「キャラクターが魅力的」(28.5%)が上位を占めた。近年の作品は、現代の観客にも理解しやすく、かつ大画面で体感できる圧倒的な迫力が評価されていることがうかがえる結果である。ファンは、“観やすさ”と“深さ”を兼ね備えた作品こそ、ゴジラ世界への良き入門作だと考えていることが読み取れる。また、すすめたい相手として「映画好きの人」(34.8%)、「特撮やアニメが好きな人」(34.2%)がほぼ同率で並んだほか、「親子で楽しめるコンテンツを探している人」(25.1%)も多く、ゴジラ映画がジャンルや世代を超えて共有できる幅広い魅力を持っていることが示された。
“ファーストゴジラ”は『ゴジラvsキングギドラ』が最多 「カッコよさ」が第一印象に

多くのファンにとって初めて観たゴジラ映画について尋ねたところ、「子どものころ」に観賞したという回答が65.9%で最多となった。初めて観た作品としては、『ゴジラvsキングギドラ(1991年)』が20.1%でトップとなり、『モスラ対ゴジラ(1964年)』(16.7%)、『ゴジラvsビオランテ(1989年)』(10.9%)が続いた。平成ゴジラシリーズの中核を担う1990年代の作品が“ファーストゴジラ”として最も多く選ばれており、ゴジラ映画が世代を超えて親から子へと受け継がれる文化的コンテンツとなっていることが推察される。
その“ファーストゴジラ”の印象については、「カッコよかった」(48.7%)が約半数を占めて最も多く、「映像や特撮の技術に驚いた」(33.1%)、「ストーリーに引き込まれた」(29.0%)と続いた。ゴジラが単なる怪獣ではなく、“ヒーロー的存在”として認識されていた可能性や、子どもの頃に観た特撮の視覚的な衝撃が強く記憶に残っていることがうかがえる。また、印象的なシーンとしては「光線を吐くゴジラ」や「高熱での咆哮」など迫力ある戦闘描写が多く挙げられたほか、実在の都市を舞台にした「福岡での戦闘」「大阪湾での決戦」なども記憶に残っているという回答が見られた。
ゴジラは「日本映画文化を代表する存在」 グッズ購入は「フィギュア・ソフビ」が人気
ゴジラ映画の魅力について、ファン自身が重視する要素は、「怪獣のビジュアルや戦闘シーン」(45.0%)が最多だったものの、「ゴジラそのものの造形や存在感」(36.4%)、「人間ドラマ・登場人物の描写」(28.3%)、「テーマや社会的メッセージ」(24.9%)も上位に挙がり、単なるアクションだけでなく、作品のストーリー性やテーマ性にも注目していることが明らかになったのである。
また、「あなたにとってゴジラとはどういう存在か」という質問には、「日本の映画文化を代表する存在」(30.8%)が最多となり、ゴジラが単なるキャラクターを超え、文化的な象徴として位置づけられていることが示された。次いで「時代を映す象徴的な存在」(27.9%)、「少し怖いけど魅力的」(27.8%)と続いた。
観賞後の関連グッズ購入経験については、「購入したことはない」(35.6%)が最多の一方で、購入経験のあるグッズとしては「フィギュア・ソフビ」(27.0%)が最も多く、次いで「パンフレット・書籍」(22.1%)が続いた。ゴジラの魅力が映画鑑賞という“観る体験”から、フィギュアなどの“所有する楽しみ”へと広がっていることがうかがえる。今回の調査結果から、ゴジラは映像の迫力と時代性を兼ね備え、世代を超えて愛され続ける文化的象徴であるといえるだろう。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000088129.html


